映像とアートのフェスティバル「総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025 Docs ―これはイメージです―」が1月31日から、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)を中心に開催される。
「第2回コミッション・プロジェクト」小田香さん新作「母との記録『働く手』」
2009(平成21)年に始まった同祭は、映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展を育み継承するという課題を共有する場を目指し開催。同館が総合開館30周年を迎える今年は、「Docsーこれはイメージですー」をテーマに、「メディアの変容」に着目。イメージと言葉から作品群をひも解くことで、「ドキュメント/ドキュメンタリーの再考」を試みるという。
国内外のアーティストによる映像、写真、資料などを展開。身体性に関連する作品群をはじめ、2回目となる「コミッション・プロジェクト」のファイナリストによる新作も公開。東京都コレクションの展示・上映のほか、パフォーマンスやライブ、トーク、ワークショップなどのプログラムなども展開する。
地下1階展示室、地上1階、地上2階では、ドキュメンタリーの視点から、写真や映像を中心としたさまざまな表現を展示し、「ドキュメント/ドキュメンタリー」を「言葉とイメージの関係性を通して」再考。地上3階は、2023年に国際的な発信や新しい文化価値の情勢を目的に始めた制作委嘱事業「コミッション・プロジェクト」の展示エリアで、昨年度決定したファイナリスト4人の新作を展開する。地上1階ホールでは、同祭のために編集したドキュメンタリー作品の上映プログラムを展開する。
米メディアアーティストのトニー・コークスさんも参加。明るい色の画像の背景にテキストと音楽を結びつける視覚表現で歴史を再文脈化する作風で知られ、館内各所での展示や上映に加え、JR恵比寿駅から恵比寿ガーデンプレイスまでをつなぐ「スカイウォーク(動く歩道)」など、恵比寿ガーデンプレイス各所でも作品を展示する大規模な展示になるという。
開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場無料(上映など一部プログラムは有料)。月曜休館。2月16日まで(コミッション・プロジェクトは3月23日まで)。