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渋谷に水テーブルの和モダンカフェ「RURU」 鎌倉の人気店が2号店

湾曲した水テーブルのカウンターがある店内

湾曲した水テーブルのカウンターがある店内

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 枯山水の上に水が流れる「水テーブル」を設ける和モダンカフェ「RURU SHIBUYA(るる渋谷)」が渋谷・桜丘の複合施設「渋谷サクラステージ」(渋谷区桜丘町)SAKURAサイド2階にオープンして、1月20日で1カ月がたつ。経営はルリエ(笹塚2)。

水に浮かぶように置かれたスイーツやドリンク

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 ウェブデザインや動画制作などを手がけていた奥田恵梨さんが2023年8月、鎌倉・小町通り近くに1号店をオープン。「ずっとオンラインの仕事をしていて、オフラインの世界でも何かクリエーティビティーを生かして面白いことがしたいと思った」と、初めて飲食店経営に乗り出した。奥田さんが「枯山水」ならぬ「濡(ぬれ)山水」と名付けた水が張られたテーブルが特徴。

 2号店となる渋谷店は、昨年夏に本格開業した渋谷サクラステージ内の2階に、約14坪の広さでオープンした。鎌倉では長方形の水テーブルが並ぶのに対し、渋谷は、店の入り口から奥まで湾曲した水テーブルが続く。窓側の一部には、富士山の溶岩などを含む計300キロの溶岩石を置き、日本庭園を思わせる演出も。全てカウンター席で、全15席を用意する。

 オリジナルの「濡山水」テーブルは、カフェを開こうと準備を進める中で、奥田さんが「日本の美しさを表現できないか」と模索したことから発案したもの。「もともと自然やカフェ巡りが好きで、日本庭園や和食店など和テイストなところに行くのも好きだった」と言う奥田さんは「ただのカフェだと感動がない。音や光の反射などで心を癒やす水を取り入れて、何か面白い体験をしてもらえたら思い、練りに練ってこのテーブルにたどり着いた」と、テーブル考案の経緯を話す。

 テーブルの形状に加え、渋谷店では、鎌倉ではヒノキ板を使っていたお盆を透き通る素材のものに変えた。「透明の器にのせたスイーツやドリンクが水に浮かんでいるように見せたいと思い、スタイリッシュにバージョンアップした」(奥田さん)。テーブルウエアも全てオリジナルで作り、「ちょうど水に漬かる厚みになるようにミリ単位で調整した」とこだわりを話す。

 水の上に落ちる可能性があるため、スイーツは「食べる際にぽろぽろとこぼれない質感のものを考えた」と、しっとりとした質感のスイーツを採用。鎌倉店でも提供してきた「羊羹(ようかん)テリーヌ」(2切れセット、950円)は「お抹茶」「ほうじ茶」味の中から好きな組み合わせを選べる。店内に溶岩石を置いていることから発案した、岩に見立てた「庭園チーズケーキ」(1,000円)は渋谷店限定で用意。真っ黒な「溶岩石」と、コケがかかったような「黒岩」の2種類を取りそろえる。 

 注文を受けてからたてた茶を、客の目の前でロックアイスの上から注いで出す「お抹茶ラテ」と「ほうじ茶ラテ」(以上950円)は鎌倉店でも人気のドリンク。ホットでも提供しているが、「寒い時季でも、氷の上から熱いお茶を注ぎ入れる様子を動画に収めたいと注文するお客さまが多い」と言う。赤や緑の色味が写真映えもする「ストロベリーエイド」「キウイフルーツエイド」(以上ソーダ割・水割、1,000円)なども用意。1ドリンク&1スイーツ制で、客単価は2,000円

 オープンから1カ月がたち、客層は「半分以上が外国人客という印象」と言い、路面からは見えづらい立地ながら、「SNSを見て来てくださる方も多く、満席になることもある」と手応えを明かす。「水の上に一枚ガラスがあると思うお客さまもいらっしゃるので、まずは最初に『テーブルにスマホやバックを置かないようご注意ください』とお伝えしている」とも。

 営業時間は11時~23時30分。

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