浮世絵師・葛飾北斎をテーマにした展覧会「HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO」 が2月1日から、東急プラザ渋谷(渋谷区道玄坂1)で開催される。
映像制作などを手がけるギークピクチュアズ(港区北青山1)が立ち上げた、日本の文化資源を「最新技術」で再構築したコンテンツを創生する事業「ANOTHER STORY」の第1弾。千円札の裏面の図柄に「神奈川沖浪裏」がデザインされるなど世界的に知られる葛飾を題材に、江戸の景色などを大型LEDに映し出すほか、映像に合わせた音や風を取り入れた立体的な演出、足元の振動演出も取り入れた「映像×サウンド×触覚」で、葛飾が描いた江戸にタイプスリップしたようなイマーシブ(没入)体験の提供を図る。
場内は7つのゾーンで構成。さまざまな視点で葛飾の多面性に迫る「Prologue -葛飾北斎の多面性-」をはじめ、ろうそくのような光のオブジェと「三次元質感画像処理」でデジタル化したイメージデータを組み合わせた「冨嶽三十六景」のインスタレーションを展開する、葛飾が生きた時代の光をテーマにする「光の部屋 -光で彩る冨嶽三十六景-」、富士山やそこから広がる自然など「富嶽三十六景」の世界を触覚提示技術を活用する「床型ハプティクス」を用いることで実際に歩いているような感触を体験できる「大地の部屋-体で感じる冨嶽三十六景-」など。「風の部屋 -風を感じる冨嶽三十六景-」では、風を制御する「風ハプティクス技術」を使い、「富嶽三十六景」に描かえた風を再現するという。
「北斎の部屋 -北斎の見た世界-」は、LEDディスプレーと三次元質感画像処理でデジタル化するイメージデータを用いた映像空間で、床型ハプティクスデバイス、空間音響技術、風ハプティクス技術を活用した演出により、葛飾が生きた時代や見た世界を五感で感じられるコンテンツを提供。「Epilogue -MasterReplica-」では、三次元質感画像処理技術で作られたマスターレプリカを展示する。
営業時間は11時~20時。入場料は、一般=3,500円、高校・専門・大学生=2,200円、小学・中学生=1,500円、未就学児以下無料。6月1日まで。