現代アート美術館「UEASHIMA MUSEUM ANNEX」(渋谷区千駄ヶ谷3)が1月15日、千駄ヶ谷にオープンする。
昨年6月に渋谷・キャットストリート沿いの学校「渋谷教育学園渋谷中学高等学校」(渋谷1)敷地内に開館した「UESHIMA MUSEUM」本館に次ぐ出店。千駄ケ谷小学校近くの明治通り沿いに面するビル3階に位置する。UESHIMA MUSEUMでは、館長で実業家・投資家の植島勘九郎さんの現代美術コレクション「UESHIMA COLLECTION」を一般公開してきた。
オープニングは、同館が所有する今津景さんの作品コレクションを紹介する企画展を開催。1980(昭和55)年山口生まれ、インドネシア在住の今津さんは、多摩美術大学大学院修了。2019年の「あいちトリエンナーレ」に参加、2022年の独国際展「ドクメンタ15」に招聘(しょうへい)されるなどしている。名画や博物図鑑、広告、SNS上の写真など、インターネット上で収集したさまざまな画像を画像編集ソフトで合成・改変するなどして作った下図を基に油彩で描いている。
同展は、現在東京オペラシティアートギャラリーで開かれている大規模個展に時期を合わせた。2000年代後半から現在までの20年弱のキャリアを「大まかに」たどる。展示作品は12点。コモドドラゴンやオラウータンなどの動物、猟銃を向ける人、ヤシの木や実などを描き、インドネシアの野生動物や自然環境に対して人間の介入が引き起こしている問題をテーマに取り扱う「生き残る」、阿修羅像のイメージにブラッシュストローク(筆の運び、筆跡)や他のイメージを重ねた「Ashyura」、夜の都市を空撮したような景色に手をつないで輪になっている11人の人物を重ねた「光から逃れて」など。
そのほか、名和晃平さんの彫刻「Fountain」 、水の粒子の相互作用を計算して連続体として波を表現したチームラボの映像作品「Waves of Light」など3点も展示している。
開館時間は11時~17時。入館料は、一般=600円、中高生=400円、小学生以下無料。日時指定ウェブチケット制。月曜休館(祝日の場合は開館、翌平日休館)。