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代官山で解体予定のマンション一棟をアート会場に 東京建物らが「ビル終活」

壁や床に作品を掲出する写真家Parker Dayさん

壁や床に作品を掲出する写真家Parker Dayさん

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 東京建物(中央区)とエフ広芸(埼玉県越谷市)は1月11日から、代官山で解体予定のマンション「セゾン代官山」(渋谷区恵比寿西2)を会場にしたアートプロジェクト「アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia」を、一般公開される。

工事現場を表現したARMYANYANさんの作品

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 1986(昭和61)年に完工した同マンションは、地上10階建てで、広さ約6800平方メートル。2015(平成27)年に同社が取得し、渋谷駅周辺などで進む再開発に合わせて建て替える予定となっている。

 同プロジェクトは、2月に始まる解体までの期間を活用し、アーティストに創作活動の場となる「キャンバス」として、空室となった部屋や廊下などを提供した。マンションの1階で昨年からNFTギャラリー「NOX GALLERY EBISU」を運営しているエフ広芸が、美術館やギャラリーでの展示とは異なる「面白い経験を提供できるのでは」と考えたことなどから企画・提案。東京建物は同企画をトライアルと位置付け、「ビル終活」の手段の一つとして今後も検討している。

 作品は3階~10階の50戸に展開。解体予定の建物の中で「もう一度壊す」ことをイメージして工事現場を表現したARMYANYANさん、青木ヶ原樹海などを撮影した写真家Carina Maskさん、ミームになった擬人化されたカエルのキャラクター「カエルのペペ」を描くPEPELANGELOさん、写真家Parker Dayさん、漫画家・駕籠真太郎さん、双子のアートユニットHAMADARAKAなど。会期中に制作するアーティストもいるという。

 各フロアの廊下は、ハリウッド映画の背景美術を担当しているアーティストAMANDA HAGYさんのチームがプロデュース。デコレーショントラックから着想を得た「DEKOTORA」、竹やだるまをあしらう「JAPANESE VILLAGE」、グラフィティーを描いたた「GRAFFITI」など各フロア異なるコンセプトで仕上げている。

 1階~2階の「NOX Gallery EBISU」では、「没入型」のオーディオ・ビジュアルアートショーやイベントなどを展開。ショートフィルムを配信するオンライン映画館「Brillia SHORT SHORTS THEATER ONLINE」による「ART × SHORT FILM ギャラリー」では、渦を描くアーティスト神谷佳美さんのアートが描かれた空間の中で、室内に取り付けられたモニター10機以上でショートフィルムを上映する。

 開催時間は14時~22時。チケット料は、全期間パスが一般=5,000円、大学・専門生=3,000円、中高生=1,500円、1日パス同=2,000円、同=1,500円、同=750円ほか。事前チケット購入制。今月28日まで。

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