渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)の展望施設「渋谷スカイ」で1月1日早朝、初日の出を眺める特別営業が行われた。
エリア最高峰となる地上229メートルに位置し、渋谷駅前スクランブル交差点を見下ろせるほか、360度のパノラマビューで富士山や東京スカイツリーなども一望できる、渋谷で「最初に日の出を迎える」場所となる同所。
恒例となっている初日の出に合わせた特別営業は、用意したチケット330枚が完売。まだ暗い5時30分の開場以降、続々と参加者が来場。屋上だけでなく、46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」で暖を取りながら、それぞれ初日の出を待った。
雲が少ない晴天となったこの日。日の出予想時間よりわずかに早い6時49分ごろ太陽が顔を出し始めると、来場者からは歓喜の声が上がった。徐々に昇る初日の出をスマートフォンのカメラなどで撮影したり自撮りしたりする姿が見られたほか、「すごい」「神々しい」などの声も聞かれた。
屋上には祭壇を設け、渋谷に鎮座する金王八幡宮(渋谷3)の神主が新春祈願を行い、修祓(しゅばつ)や祝詞の奏上、玉串奉納などを行った。今回は、来場者への配布と同八幡宮で販売する守り「空御守(そらおまもり)」に神霊を宿らせる「御霊入れ」の神事も行った。
「開放感があり気持ちいい」と、同施設の年間パスポートも所持している飯村さん母娘。日頃から足を運んでいると言うが、初日の出を鑑賞したのは初めて。「雲もなく空がすっきりとして、きれいに見られた」「空気が透き通っていた」と振り返った。
渋谷スクランブルスクエアで働いていたことがあり、同イベントが開かれていることを知っていたと言う田中洋一郎さん(48)は、結莉さん(9)と一緒に初参加。洋一郎さんは「きれいな初日の出が見られて、すごく喜んでいたので良かった」と笑顔を見せ、風が強く寒さに泣いてしまったという結莉さんも「きれいで良かった」と話した。
施設は2日から通常営業(10時~22時30分)する。