シブヤ経済新聞の2024年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、3月に代々木上原にオープンした和菓子店「オオノ餅店」を紹介した記事だった。
ランキングは、今年1月1日から12月12日までの年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 代々木上原に和菓子「オオノ餅店」 フルーツ大福「弁才天」創業者が新事業(3/16)
2. JR渋谷駅・新「新南改札」公開 山手線ホームとも直結、21日供用開始へ(7/18)
3. 渋谷サクラステージに書店「TSUTAYA BOOKSTORE」 在庫16万冊(3/18)
4. 渋谷二丁目の大型複合施設「渋谷アクシュ」、7月開業へ テナント15店発表(5/21)
5. JR渋谷駅「新南改札」閉鎖 23年の歴史に幕、北側に250メートル移転(7/21)
6. 新複合施設「渋谷サクラステージ」に新たに37店 飲食や物販、新業態も(7/2)
7. 渋谷サクラステージに「スターバックス ティー & カフェ」 都内4店舗目(2/16)
8. 渋谷駅近くに韓国発バーガー「マムズタッチ」日本1号店 マック跡に(3/11)
9. JR線路またぐ渡線橋「猿楽橋」架け替えへ 全面通行止め10年超に(10/11)
10. 「渋谷サクラステージ」に大型フードホール 新業態・独立系など計17店(7/23)
PV1位となった「オオノ餅店」は、フルーツ大福ブームの火付け役ともなった人気チェーン「弁才天」創業者の大野淳平さんが新たに仕かけた店。駅周辺の繁華街からは外れた通りに約3坪のコンパクトな造りで出店し、愛知県の郷土料理として知られる「鬼まんじゅう」などの和菓子を提供する。
飲食店ではほかに、8位に韓国発バーガーブランド「マムズタッチ」の日本常設1号店オープンを取り上げた記事がランクイン。韓国で人気のバーガーチェーンの国内本格進出に加え、スクランブル交差点近くで営業していた「マクドナルド」(昨年11月閉店)跡という立地にも注目が集まった。
ランキングの多くを占めたのは、7月に本格オープンした渋谷・桜丘町の大規模複合施設「渋谷サクラステージ」関連の記事。渋谷駅近くの大型書店が姿を消す中、在庫16万冊を抱える書店「TSUTAYA BOOKSTORE」や、「スターバックス コーヒー」のティーに特化した「スターバックス ティー&カフェ」、両店と同じく同施設「SHIBUYAサイド」の4階にオープンしたフードコートなどが高い関心を集めた。2位にランクインした記事で取り上げた、JR渋谷駅の新改札口「新南改札」は、渋谷サクラステージと直結し、同施設の本格オープンと同じ7月に供用を始めている。
渋谷サクラステージと同時期の7月、渋谷駅東口エリアに開業した複合施設「渋谷アクシュ」の記事も4位に入った。旧シオノギ渋谷ビルなど4棟を一体的に立て替えた施設で、1階~4階の商業フロアには飲食店を中心に15店が出店する。。4月に原宿「神宮前」交差点の角にオープンした商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」も注目度が高く、テナント詳細を伝えた記事が14位にランクインした。
10位には、恵比寿・代官山エリアと渋谷エリアを結ぶ渡線橋「猿楽橋」の老朽化に伴う架け替え工事について伝える記事がランクインし、インフラ関連の記事にも関心が寄せられる結果となった。