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渋谷パルコで映画「ゴジラ」70周年アート企画第4弾 作家ら15人参加

「凶暴でかっこいい」と感じる1964年ゴジラをモチーフにしたという中村哲也さんの作品

「凶暴でかっこいい」と感じる1964年ゴジラをモチーフにしたという中村哲也さんの作品

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 特撮怪獣映画「ゴジラ」生誕70周年企画となるアートプロジェクト「GODZILA THE ART」第4弾企画となる展覧会が11月29日から、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)4階の「PARCO MUSEUM TOKYO」で開催される。

ゴジラをハンマーに見立てた大平龍一さんの作品

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 1954(昭和29)年11月に劇場1作目が公開された「ゴジラ」シリーズ。今年の生誕70年に向けて2023年4月に始まった同プロジェクトは、解剖学者の養老孟司さんをゼネラルプロデューサーに迎え、コラボレーションする現代アーティストやクリエーターが「自身の解釈で」ゴジラを表現していくアート企画。

 第4弾となる今回は、「NANZUKA」などのアートギャラリーを展開するNANZUKA(神宮前3)がキュレーションを担当。インドネシアのロビィ・ドゥウィ・アントノさん、佃弘樹さん、浅野忠信さんらアーティスト15人が参加する。作家の作品に加え、映画「ゴジラ FINAL WARS」の撮影で使われたゴジラスーツ立像も展示する。

 芸術家・彫刻家の大平龍一さんは「幼少の頃から不条理の代表」だったと言うゴジラを「不条理な存在を象徴するモチーフ」としてハンマーに見立てた。英ジェームズ・ジャービスさんは紙に描いたゴジラ作品をクリップボードのスタイルで展示。スケートボードデッキの廃材で彫刻作品を作るHaroshiさんは、初代ゴジラの登場シーンにインスパイアされた作品を制作。英オリバー・ペインさんは1954(昭和29)年公開のゴジラ映画のサウンドを使ってハーシュノイズ音楽を作品として作り上げた。

 キービジュアルも担当した造形作品を制作する中村哲也さんは1964(昭和39)年のゴジラとキングギドラを制作。ゴジラを作り上げてきた先人たちに「敬意を払い、慎重に試行錯誤を重ねた」作品は、「凶暴でかっこいい」と感じる1964年ゴジラをモチーフに、「フォルムの美しさ」に焦点を当て自身の持つゴジラのイメージを増幅させたという。

 会場では、中村さんがカラーリングデザインを手がけたフィギュア「ムービーモンスターシリーズ ゴジラ(1968)」(5,500円)、1954(昭和29)年公開のゴジラシリーズ第1作「ゴジラ」に登場するゴジラの造形を検討するために作られたひな形のフィギュア(4,620円)などを販売。展覧会を記念したゴジラフィギュアやTシャツ、ポストカード、トートバッグなど、アーティストの作品をデザインする展覧会オリジナルグッズの販売も行う。

 開催時間は11時~21時。入場料は1,000円(未就学児は無料)。今月29日~12月1日は事前予約制(今月22日10時~チケット販売)。12月16日まで。

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