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東急電鉄、運転士らの制服を16年ぶりリニューアル 選べる制帽など

新しい制服で働く運輸系の現業職員

新しい制服で働く運輸系の現業職員

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 東急電鉄は11月1日、現業職員の制服を16年ぶりにリニューアルした。

技術系従業員の制服

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 同社は2024年度を始期とする中期事業戦略で、戦略の柱の一つとして「鉄道による環境・社会課題の解決」に取り組むことを掲げている。制服のリニューアルは、従業員の安全性や着心地の向上に加え、資源の有効活用などを目的に行った。

 対象は運転士や車掌、駅係員など運輸系の現業に従事する従業員と、電気や公務、車両など技術系の現業に従業員の制服。新しい制服は、性別による貸与の差異をなくし、着る機会が少ない季節限定の制服類を廃止した。ユニホーム会社でデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、2020年に独立後、運輸・化粧品・ホテルなどの業界の制服デザインを手がけている岡義英さんが、デザインを担当した。

 運輸系の制服は、紺色を基調にした「モダントラディショナル」スタイルで、動きやすさを重視したデザイン。季節で変えていたネクタイやジャケットをオールシーズン対応にし、ネクタイは紺とストライプの2種類から選べるようにした。制帽は官帽とハイバックの2種類から選べる。女性用のキュロットは安全性の観点から廃止した。

 技術系の制服は、「伝統色」のオレンジは変わらず、デザインや生地の性能で庵税制や機能性の向上を図った。作業時の不快感軽減を図り、夏服の脇・背中部をメッシュ素材にするなど通気性を向上。ブルゾン前面には、データ活用・分析、新たな技術活用による技術オペレーションの高度化に対応するため、8インチのタブレット情報端末が入るサイズのポケットを4つ付けた。

 従業員が着用した旧制服は、伊藤忠商事などが展開する繊維リサイクルの「ARCemia(アルケミア)プロジェクト」に参画し再資源化を目指す。未使用のシャツやネクタイなどの一部アイテムは今後、社名入りのエンブレムなどを取り外した状態で、廃棄予定の鉄道部品などをオンラインの入札方式で販売する「鉄道お宝市」で販売予定。

 制服リニューアルを記念して12月9日には東急のオンラインショップ「TOKYU STYLE」で、東急線のキャラクター「のるるん」のぬいぐるみに着せることができる駅長服、作業服の着せ替えセット(20センチ用=2,420円、30センチ用=3,080円)を発売する。

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