ソーシャルとカルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA（ソーシャルイノベーションウィーク渋谷）2024」（以下SIW）が10月～11月にかけて渋谷各所で開催される。

　2017（平成29）年の「DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」を前身に、2018（平成30）年に始まった同フェスは、新しいビジネスアイデアや音楽やアートなどカルチャーが生み出す都市の可能性、ストリートから生まれる新しいカルチャー、テクノロジーを活用した未来の生活などの発信を図り、企業やクリエーター、アーティストらと共に「次の社会を構想する場」として展開。構想を練り上げ、渋谷で実際に取り組む機会を作っていることなどが特徴。

　今年は、「さまざまな個性＝色を持った一人一人の可能性をつなぎ合わせる」という意味などを込めた「Connecting Colors of Dots.」をスローガンに掲げる。これまで以上に「渋谷音楽祭」など街のイベントとも連携し、会期もこれまでの1週間から3週間に伸ばす。

　スケジュールは、渋谷音楽祭と連携する「SIW MUSIC」（10月18日～20日）を皮切りに、行政・自治体の課題に取り組む「SIW DIALOG」（10月中旬～）、ハロウィーン期間に取り組む「SIW HALLOWEEN」（同26日・27日・30日、11月1日）、ふるさと渋谷フェスティバルと連携する「SIW MARKET」（同2日～3日）、渋谷芸術祭と連携する「SIW ART」（同4日～10日）、アワード「SIW IMPACT」「SIW AWARD」（いずれも同8日）、東京雪祭と連携するメインカンファレンス「SIW FES」（同8日～10日）を予定。昨年は1週間で156のプログラムを展開したが、今年は「じっくりと参加してもらえるよう」に約100プログラムに絞るという。

　「SIW MUSIC」では、「SHIBUYA109渋谷店」前の道路上をステージにブレイキン（ストリートスポーツ）と音楽をかけ合わせたプログラムや、「Shibuya Sakura Stage（渋谷サクラステージ）」の広場や区立宮下公園を拠点に音楽をかけ合わせたエンターテインメントとして展開するXR技術を取り入れたエアレース「AIR RACE X」などの体験プログラムを展開。

　「SIW DIALOG」は行政・自治体の課題に対してクリエーターや企業と連携して仕組みづくりを図る。「教育」と「都市防災」をテーマにする予定で、教育面では「ボーカロイド教育版」を活用して学生が音楽を作成するなど音楽の授業のアップデートを図る。「SIW HALLOWEEN」では渋谷サクラステージの広場や宮下公園などでイベントを展開することでネガティブに報道されることが多いハロウィーンの渋谷を「ポジティブにアップデートする」ことを目指す。「SIW MARKET」では例年代々木公園・イベント広場で開催されている「ふるさと渋谷フェスティバル」にブースを出展し、ソーシャルアクションに関わる商品の販売などを予定。

　「SIW ART」では、論文とコラボレーションした作品の展示や音楽とコラボレーションしたアートインスタレーションなどするほか、ごみをアートに変えて販売を予定する。

　新設する「SIW IMPACT」はアワード。「GOOD SOLUTION」「GOOD INNOVATOR」「SHIBUYA GOOD ACTION」の3部門で企業・個人の新しいソリューション、「インフレンス力のある」個人、渋谷の街の課題を解決するアクションを表彰する。

　「SIW FES」は、「渋谷キャスト」をメイン会場に「多様性・次世代」のプログラムを、「SHIBUYA QWS」（渋谷スクランブルスクエア15階）では「環境・都市の未来」のプログラム、「東急プラザ原宿『ハラカド』」では「文化創造・事業構想」のプログラムを、それぞれ展開する。

　開催時間は10月18日～11月10日。参加無料（一部有料プログラム有り）。