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渋谷ヒカリエで人気漫画「呪術廻戦」大規模展覧会 初公開ネームや下描きも

会場内の様子。膨大なネームや下書きをプロジェクター投影なども交え紹介 ©芥見下々/集英社

会場内の様子。膨大なネームや下書きをプロジェクター投影なども交え紹介 ©芥見下々/集英社

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 人気漫画「呪術廻戦」の制作工程などを作者・芥見下々(あくたみげげ)さんの解説なども交えて紹介する大規模博覧会「芥見下々『呪術廻戦』展」が7月6日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階・ヒカリエホールで始まる。

プロトタイプ「東京都立呪術高等専門学校」の未公開ネームも

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 呪術廻戦は「週刊少年ジャンプ」で2018(平成30)年から連載し、デジタル版を含めシリーズ累計発行部数9000万部を超える人気作。主人公の「虎杖(いたどり)悠仁」が、呪いが宿った「特級呪物」の封印が解かれたことをきっかけに、呪いをめぐる戦いの世界に足を踏み入れるダークファンタジーを描く。テレビアニメや劇場版も放映・公開。今回展覧会場となる渋谷は、「渋谷事変」として街が舞台となったシリーズも展開される「重要な舞台」の一つでもある。

展覧会では、同誌で連載中の最新話までの内容に準拠し、完成原稿になる前のコマ割りやせりふ、キャラクターの配置などを大まかに描く「ネーム」や下描きなど、デジタルで行われている「創作」工程を紹介。連載前に制作されていたプロトタイプ「呪術匝戦(そうせん)」のネームを含めた一部資料も初公開する。

エントランスには、漫画・アニメ・ミュージカルなど茶見さんのデビューから呪術廻戦の歩みを紹介する巨大な年表を掲出。展示会場に入り最初の「領域之壱:プロトタイプ&ネーム」では、完成原稿ができるまでのネームや下書きを公開。ジャンプ増刊「ジャンプ GIGA」で 4話のみ連載しコミックス「0巻」として刊行された「東京都立呪術高等専門学校」の未公開ネームの一部をパネル展示するほか、同作発表後にジャンプ本誌の連載会議用に制作したプロトタイプ「呪術匝戦」の未公開ネームの一部も公開。呪術廻戦に転用されているアイデアなども紹介する。

そのほか、呪術廻戦のテータの残っている連載1話(1巻)~236話(26巻)のネームと下書きをプロジェクターに投影。ネームはほとんどが初公開といい、4400ページ以上を紹介。3000ページ以上の下書きは、スキャンする前の紙の状態で残る、茶見さんが手描きしたアナログのネームも展示するほか、茶見さんとのやりとりで担当編集が指摘した「返しネーム」も一部を公開する。

「領域之弐:デジタル作画メソッド」では、構想~作画、アシスタント陣との作業連携、デジタル作画ならではの工程などを紹介・解説。デジタル原画を構成するレイヤーをオブジェ化し、一枚のデジタル作画が重なり合うイラストの多重層構造であることを視覚的に体感できる。原画データ体感ディスプレーでは、芥見さんとアシスタント陣が一枚の原稿を完成させていく流れを、4連に配置したディスプレーで紹介する。

「領域之参:連載原稿総力解説」では、ストーリーごとに区切ったエリアでキャラクター・設定・ストーリーについて、ネームや下書き、背景画を交えて制作の「最深部」を解説。茶見さんによるQ&A 形式のコメントも添えて、ネームや下書き、背景画をパネルや映像で展示し、フォトスポットも設ける。展開するコーナーは、第1話「両面宿儺」(~呪胎戴天~幼魚と逆罰編)、「京都姉妹校交流会~起首雷同編」「懐玉・玉折編」「宵祭り~渋谷事変編」「死滅回游編」「人外魔境新宿決戦」。一部コーナーでは、アナログ背景画の展示ケースや3Dモデル作画解説パネルなども用意する。

同区画では、「TEAM JUJUTSU KAISEN」として、6人の「精鋭」アシスタントも紹介。各アシスタントが背景画を担当した「超絶背景フォトスポット」も設け、背景画の前で来場者が写真撮影できる。

最後の区画「領域之肆:カラーイラスト」では、展覧会のキービジュアルや「週刊少年ジャンプ」の表紙用のイラストなどのカラーイラストを展示。展覧会キービジュアルの制作過程を収めたタイムラプス動画や、ジャンプの表紙となったイラストの創作過程も紹介する。今年3月~4月にかけて行った同作の「第4回キャラクター人気投票」で上位3人に入ったキャラクターのカラーイラストも展示する。

併設するショップでは、ランダム販売のチャーム「ゆらっとフィギュアこれくしょん」(1,650円)や、Tシャツ(4,950円)、キャラクターのイラスト柄のアートコースター(ランダム5種入り、1セット660円)、「渋谷事変」の中に登場する、戦闘を前にした伏黒恵の「時間はかけらんねぇぞ」と虎杖の「かかんねぇだろ」というかけ合いシーンのアートボード(3,080円)などの展覧会オリジナルグッズを販売する。

 開催時間は10時~20時。日時指定制で、入場料は一般=2,000円、中学・高校生=1,500円、4歳~小学生=1,000円、グッズ付き=一律4,200円。後期のチケットは7月13日10時に販売を開始する(チケットが売り切れ次第販売終了)。8月27日まで。渋谷ヒカリエ6階・7階、11階のカフェやレストラン各店では同展開催期間中、「渋谷事変」で対峙したキャラクター同士をそれぞれバイカラーで表現したオリジナルメニューを提供するほか、フォトパネル(6階エスカレーター横)も開設。サイネージ(地下3階のエントランス外)では「渋谷事変」に登場する「五条悟 現着」のシーンを再現した映像を流す。

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