東京都写真美術館では9月4日より、肖像写真家として著名な坂田栄一郎氏の展覧会「PIERCING THE SKY-天を射る」を同館2階展示室で開催する。同氏は日大芸術学部写真学科を卒業後、ライトパブリシティに1年在籍、その後渡米してリチャード・アヴェドン氏に師事した。1970年に一時帰国した際に初個展「Just Wait」を開催、その後「注文のおおい写真館」「TALKING FACES」など、それまでの日本の肖像写真にはあり得なかった意欲的な作品を発表し続けてきた。その一方で、1988年の創刊から雑誌「アエラ」の表紙の肖像写真を担当し、これまで800人以上を撮影している。会場では、同展のために約7年前より撮りおろされた未発表作品約100点を展示。モノクロの人物と色鮮やかな自然との対峙を軸に、「環境問題」をテーマに表現している。料金は一般700円、学生600円ほか。10月11日まで。東京都写真美術館