国立代々木体育館第二体育館(渋谷区神南2)で2月5日、男子プロバスケ「Bリーグ」のアルバルク東京(A東京)対名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)の試合が行われた。
同体育館をホームアリーナとするA東京は、前日に続く名古屋Dとの対戦となった。会場には2794人が来場した。
第1クオーター(Q)序盤、両チームシュートが決まらない状況が続く中、沈黙を破ったのはA東京・田中大貴選手。名古屋Dが昨シーズンまでA東京に所属していた張本天傑(てんけつ)選手らの連続得点を決めると、A東京はザック・バランスキー選手、ディアンテ・ギャレット選手が連続得点を返す。2点のビハインドで迎えた第2Q開始直後、名古屋Dに連続得点を許し7点差を付けられるが、伊藤大司選手のディフェンスリバウンドからのレイアップやディフェンスを揺さぶるドリブルからのミドルシュートなど田中選手が3連続得点で追い上げを見せる。ギャレット選手のレイアップで一時同点に追いつくも35対39と点差を広げられてしまう。
後半序盤から激しいディフェンスを見せたA東京は、2本の3ポイント(P)シュートを含むギャレット選手の3連続得点、田中選手のスチール(相手の攻撃中にボールを奪う)を起点としたバランスキー選手の得点で同点に追いつき、名古屋Dを11点に抑える堅守で52対50と逆転に成功。最終Q、名古屋Dが3Pで引き離しにかかるが、ディフェンスリバウンドからの菊地祥平選手のレイアップ、バランスキー選手、田中選手の3Pなどで同点に追いついた。
5分間のオーバータイム(延長戦)で先制したのはA東京。リバウンドで体を張った竹内譲次選手がファウルを受けて得たフリースロー4本を確実に決めたほか、ブロックショット(シュートブロック)、菊地選手へのアシストなど攻守で貢献するも名古屋Dの猛追を受け、77対81でタイムアップとなった。
A東京・伊藤琢磨ヘッドコーチは「今シーズン一番と言っていいくらいの集中力だった。特に第4Q、オーバータイムはコーチする必要がないくらい、選手たち同士が話をして、しっかり集中してバスケットをしていた。負けは悔しいが、こういう試合が多くなればプレーオフに向けてチームとして伸びていける。今後につながる試合だった」と評価。
竹内選手は「名古屋Dはけが人がいて、(ギレンウォーター選手が退団した)うちのチームも今難しい状況。今いるメンバーでどれだけ奮起できるかということはコーチにも言われていて、そこは見せることはできたのでは」と振り返った。
田中選手と共に日本代表に選ばれた竹内選手は今月10日・11日にイラン代表との戦いを控えている。「(ジョーダン・バチンスキー選手など)サイズのある選手とマッチアップできたのは良い機会になった。代表でプレーすることは自分を高められる場。自分のために良い意味で代表を利用して、どれだけステップアップできるか。出場できたら精いっぱいやりたい」と意欲を見せた。
A東京は27勝7敗となり、東地区2位にランクダウン。同所での次の試合は3月5日・6日、同地区1位の栃木ブレックスとの2連戦。5日は車いす席を除きチケット完売、6日も残りわずかとなっている。