渋谷区役所仮庁舎(渋谷区渋谷1)で1月30日、オリンピック・パラリンピックのフラッグ展示が始まった。
東京都などが主催し、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて「機運や期待感を高めていく」ことを目的に、都内や東日本大震災の被災地を巡回する「東京2020オリンピック・パラリンピック フラッグツアー」の一環。
会場では、フラッグや関連パネルなどを展示するほか、前回開催地のリオ・デジャネイロの市長から小池百合子都知事にフラッグを引き継いだ「フラッグハンドオーバーセレモニー」の映像なども上映する。
同日開かれた「フラッグ歓迎セレモニー」には、同ツアーアンバサダーの一人で、リオ・パラリンピックで「ボッチャ」団体戦で銀メダルを獲得した廣瀬隆喜選手が出席し、長谷部健渋谷区長と渋谷区議会・木村正義議長に五輪とパラリンピックのフラッグを引き継いだ。
東京五輪・パラリンピックでは、区内にある東京体育館(千駄ヶ谷1)では五輪・パラリンピック共に卓球の会場、国立代々木競技場では五輪のハンドボール、パラリンピックのウィルチェアーラグビーとバドミントンの会場となっている。
「旗を受け取って、いよいよこの街に五輪・パラリンピックがやってくるということを強く実感した」と長谷部区長。渋谷区は昨年10月に、20年後の未来像を「ちがいを ちからに 変える街」とした新たな基本構想を策定。「実現するために、特にパラリンピックを見て、その準備期間に触れていただくことで、障がいに対する知識や意識の変化を精神的なレガシーとして求めていきたい」と期待を寄せる。
廣瀬選手はリオパラで獲得した銀メダルを持参し、音が鳴るようになっていることを紹介。自国開催となる2020年に向けて「選手として出場することを第一目標に、一番輝く金メダルを獲れるように強化していきたい」と意欲を見せ、「皆さんの声援が選手たちの力になる。本番では会場に来て実際に応援していただければ」と呼び掛ける。
開場時間は9時~17時(最終日は13時まで)。2月3日まで。