渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の商業施設「ShinQs」のフードフロアが9月16日、リニューアルオープンした。
「クリ」スイーツ店や和ジェラート店などスイーツ系ショップが集積するエリア
2012年に開業した同施設は昨年、施設初の大規模改装として「雑貨+ビューティーを追求」した商品販売計画として33店舗をリニューアルした。今回は来店客の「食への関心が高く」新しいジャンルや商品を求める声が上がっていたことから、フードフロアに特化してリニューアルを決めた。フードフロアの利用客は、20~30代を中心に約85%が女性だという。
百貨店食品の流れとして、40~60代に向けた高級し好品や缶詰調味料など儀礼ギフト中心の売り場だった1990年までを「1st WAVE」、パティシエやシェフが手掛ける店や高級スーパーの導入などが進んだ2000年以降を「2nd WAVE」と、それぞれ位置付け、今回は「3rd WAVE FOOD」をコンセプトに掲げた。
リニューアルのポイントは、路面に店舗を構えるブランドなどが提案する手軽に食べられるスイーツや軽食「Hikarie OYATSU」、カラフルでフォトジェニックな見た目の「Hikari et Iro(ヒカリエ十色)」、日本の素材を使い新たなアプローチを図る「NEO JAPAN」の3点で、共通して同施設独自の「ビューティー」「雑貨」視点を取り入れたという。
リニューアルしたのは22店舗。軽食系は、シンクス限定のメロンパン(303円)など10種類ほどのキッシュをそろえる、パティシエ鎧塚俊彦さんがプロデュースするキッシュ専門店「キッシュヨロイヅカ」、コーンベーグルにケールやビーツ、レタスを重ねて挟む「グリーン」(381円)などシンクス限定のベーグルサンドなどを用意するベーグル店「BAGEL&BAGEL my healthy life」、「寝かせ玄米アズキブレンド塩むすび」(160円)など20種類近いおむすび、常時8~10種類の弁当などをそろえるイートインスペース(5席)併設の「寝かせ玄米と日本のいいもの いろは」などが出店。根本孝幸シェフが手掛ける「ネモ・ベーカリー」は、オムレツサンド(540円)などのサンドイッチ、発酵バターを使うクロワッサン(249円)などのパンなど常時40~50種類をラインアップする。
スイーツショップは、「枝豆ラズベリーホワイトチョコ」「豆腐クリーム」などのフレーバーを用意する「和」のジェラート専門店「Gelateria TIE-AN(タイアン)」(ジェラート2種盛り441円~)、熊本県産クリを6種類のチョコでコーティングした「ショコラマロンパイ」(各281円)など、シェフパティシエ高山浩二さんがプロデュースするクリに特化したスイーツショップ「シャテーニュ・ド・リムヴェール」、英女性オーナーが手掛けるカップケーキを中心とするスイーツブランド「MONARCH of LONDON」、白金のフレンチレストラン「ラ クープ ドール」から派生したショコラブランド「ラ・メゾン白金 ビス」などが出店した。
そのほか、スイーツショップ「セバスチャン・ブイエ」、デリ&グロサリーショップ「ELLE cafe」、原宿に店舗を構えるピンサ専門店「PINSA DE ROMA」のテークアウト業態、木頭ユズを使ったスイーツとグロサリーのショップ「KAORU-KITO YUZU-」1号店なども軒を連ねる。
営業時間は10時~21時。