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恵比寿のインテリア店「アルフレックス」改装 「体感」テーマの空間、食の提案も

恵比寿で約20年営業している「アルフレックス東京」

恵比寿で約20年営業している「アルフレックス東京」

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 恵比寿プライムスクエア(渋谷区広尾1)内のインテリアショップ「アルフレックス東京」(TEL 03-3486-8899)が9月3日、リニューアルオープンする。経営はアルフレックスジャパン(恵比寿1)。

初の試みとなる「キッチンスタジオ」

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 1951年にイタリアで創業した同ブランドは、イタリア語で「家具」を意味する「arredamenti」と、英語で「柔軟性・適用性」を意味する「flexibility」の頭文字から命名。1969(昭和44)年に青山エリアに日本国内初の店舗を出店し、1997年に現在の場所へ移転した。

 今回、全面的に改修工事を行った。その理由に「顧客の購買行動の変化」を挙げる同社社長保科卓さん。2000年に半数を占めていたデパートでの販売チャネルが2015年には19%まで減少し、5%だったハウジングが28%に増加したという。ハウジングと設計事務所(25%)、直営店(18%)を加えた71%がブランド直営店で商品を購入していることになる。そうした背景から、商品を展示するショールーム型の店舗から、商品を使って・感じられる「カスタマーエクスペリアンスショップ」へリニューアルした。

 店舗面積は約300坪。構成を一新した店内は、中央に一段上がったエリアを設置し、天井部分には間接照明になるようにルーバーを取り付けた。同エリアを取り囲むように、「A New Lifestyle Experience 暮らしを体感する空間へ」をテーマに作った6つのコンセプトエリアを設置している。店内の照明は、ライティング・アーキテクト豊久将三さん監修の下、京セラが開発した紫色LEDを中心に採用している。

 同社初の試みとして設置する「キッチンスタジオ」では、食をテーマにしたワークショップやポップアップレストラン、料理教室などを開くなど、これまでとは異なった切り口から新規顧客の獲得を図る。現状は展示のみだが、今後はキッチン設備の販売も行っていくという。隣接するプレゼンテーションスペースには約40席を用意。トークイベントやセミナーなどを開き、顧客とのコミュニケーションを図る。

 「ライブラリースペース」には蔦屋書店協力の下、建築・家具・デザインがテーマの書籍約700冊を陳列(販売はしない)し書棚のあるリビングを提案。実際の住空間に近いスケール感の「モデルルーム」には収納家具などを置いたリビング・ダイニング・ベッドルームを設置。「ビームスデザイン」セレクトのワードロープを収納するクローゼットなど、実際の生活に「より近い疑似空間」を目指した。

 店内随所にインテリアエレメントとしてのアートを展示すると共に「アートギャラリー」では約3カ月ごとにテーマを変えた展示を行いアートのある生活の提案を図る。オープン時は「ランドスケープ(風景)」をテーマに掲げる。

 同店では、「アルフレックス」を中心に、インテリアブランド「Molteni&C(モルテーニ)」、無垢(むく)材家具の「Riva1920(リーヴァ)」、ガラス製品「GLAS ITALIA(グラスイタリア)」など、同社が代理店を務めるイタリアのブランドを扱う。コアターゲットは35歳~45歳。

 店内では、今月の毎週土曜にトークイベントを開くほか、キッチンスタジオのアドバイザーを務める料理研究家・松田美智子さんプロデュースの料理教室などを予定する。

 保科社長は「暮らしを体感できる空間としてコンテンツを充実させていきたい。アートや食など、インテリアとは異なる新たな切り口からも気軽に来店いただければ」と話す。

 営業時間は11時~19時。水曜定休。

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