渋谷ヒカリエ（渋谷区渋谷2）8階クリエーティブスペース「8/（はち）」で現在、「SHIBUYA WANDERING CRAFT2016」が開催されている。

健康にまつわる知恵などと共に47都道府県の農作物を紹介する展覧会

　2014年から毎年夏季に開催している同企画。小規模生産の食の生産者を紹介した昨年に引き続き「食」に着目する今年は、農業についてさまざまな取り組みを行う生産者と生産物・加工物を紹介する「アグリカルチャー」をテーマに展開する。

　ギャラリースペース「CUBE1・2」では、ショッピングアプリ「BASE」の中から「パーマカルチャー～シェアする暮らし～」をテーマに、永続可能な農業や暮らし方への取り組みを行う11店舗が週替わりで出店。無農薬・無肥料で育てられた兵庫・加西市のブドウとワインを販売する「BOTANICAL LIFE」、繊維作物の栽培から機織まで「衣」を自給する「池内衣料研究所」、オーガニック・無添加・白砂糖不使用のグラノーラを扱う「RAW NUTS Granola」など。

　イベントスペース「COURT」ではマルシェを開催。養蜂家と農家が提携して作る国産100％の蜂蜜を扱う「まじめな蜂蜜」、商業施設などの店頭などで野菜販売などを行っている「365マーケット」のマルシェ、原宿エリアのコメ店「小池精米店」、農家と農業をしてみたい人のマッチングサービス「農ホリ」によるマルシェ、紀州備長炭と麦飯石（ばくはんせき）を一緒に漬け込んだ南高梅の梅干しなどを販売する「紀州福の梅本舗 みやぶん」など17店舗が軒を連ねる。場内では期間中、ブランド米体験や玄米茶作り、玉ねぎの色素を使った染め手拭い作り、農業における人材不足や生産における課題についてのトークイベントなども展開する。

　ミュージアム「d47 MUSEUM」では、47都道府県それぞれの野菜や果物などの農作物を、その土地や農家で語り継がれている「健康にまつわる風習や習慣」と共に紹介するマーケット型展覧会「トマトが赤くなると医者が青くなる青果店」を開催。カフェレストラン「d47食堂」では18時以降、「健康知恵野菜小鉢セット」を提供している。メンバー制ラウンジ「Creative Lounge MOV」内のショーケース「aiiima1」では、センサーネットワークを農地に設置すると、クラウドに蓄積されたデータを通じてPCやスマートフォンなどのアプリで農地の状況を知ることができるIoT「e-kakashi」を紹介している。

　開催時間は11時～20時。入場無料。8月29日まで（コンテンツにより一部異なる、CUBEは18日・22日休み）。