建て替えに向け8月7日で一時休業に入った渋谷パルコ（渋谷区宇田川町）だが、休業したのを知らずに来店する人たちの姿が見られている。

館内ではテナントの荷物などの撤去作業が行われている

　1973（昭和48）年にパート1、1981（昭和56）年にパート3が、それぞれ開業した同店。同館の建て替えを中心とした再開発に伴い、43年の歴史に「いったん」幕を閉じた。

　一夜明けた8日、半透明のシートが貼られた館内では今月23日に始まる解体工事に向けてテナントの荷物などの撤去作業が行われている。パート1・パート2のエントランス付近には、休館を知らせる張り紙や2019年に完工予定の新築ビルの外観イメージ図を掲出するなどして休業を知らせている。

　館外ではポスターに足を止めたり、写真を撮ったりしている人の姿も見られた。中には「知らなかった」と話しながら通り過ぎていく人も見られ、警備員によると休業を知らずに来店する人が「かなりいる」という。この日訪れた20代の男女3人組も「知らなかったのでショック」と驚いた様子だった。

　新築ビルの工期は2017年3月～2019年9月を予定。