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バンタン、「ドローン専門高校」来春開校へ 今秋社会人向けスクールも

社会人向け「ドローンパイロット&空撮コース」校舎内での実習イメージ

社会人向け「ドローンパイロット&空撮コース」校舎内での実習イメージ

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 クリエーティブ分野の専門スクールを運営するバンタン(渋谷区恵比寿南3)は来春、バンタン高等学院の新コース「ドローン&ロボティクス専攻」を開校する。

テストフライトを体験した岡田結実さん

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 ドローンビジネスやロボット産業の市場規模拡大が見込まれる中、人材市場における「ドローン技術者の数が不足」していることから、スキルを持つドローン技術者に対する「企業の採用ニーズは高い状況が続いている」という。そうした中、同社では「高校」という早期の段階からドローンとロボティクスの専門教育を行うことで、「IT技術を駆使してイノベーションを創出できる即戦力人材」の育成を目指す。

 バンタン高等学院「ドローン&ロボティクス専攻」はバンタンゲームアカデミー東京校(目黒区)で開校。数学・物理・英語と共に、操作や整備・点検、航空法・電波法などの法律の知識を習得する「ドローンの操縦」、AI(人工知能)などについても学ぶ「プログラミング」、映像演出や編集などのスキルを学ぶ「テクノロジー&デザイン」、機械・電子・制御・情報などの技術や知識を習得する「ロボット工学」などのカリキュラムを用意。ロボットコンテストへの参加、課外授業での実践なども予定する。

 入学資格は、中学校卒業(見込み)者や、高校在籍経験者・高校転学希望者(年齢制限無し)。通学形式は全日3年制。初年度学費は110万円(入学金込み、教材費別)。定員は1クラス20人。10月1日から出願を受け付ける。

 同社は今年10月には、バンタンデザイン研究所東京校セッションタワー(恵比寿西1)で20~30代などの社会人を対象にするキャリアカレッジ「ドローンパイロット&空撮コース」も開校。ドローンの中でも、空中から撮影する特撮技術を操縦技術とともに学ぶカリキュラムを提供する。ドローンの基本構造や法律・安全管理などに関する講習や、校舎内のフライト空間(天井高約9メートル)などでの実機を使ったフライト実習なども行う。

 主任講師には、約20年空撮を行っている航空写真家の野口克也さん(ヘキサメディア社長)を招く。入学資格は満18歳以上(開校時点)。通学形式は週1日(土曜または日曜)、6カ月。学費は40万円(入学金込み、教材費別)。定員は1クラス20人。現在入学願書受け付け中。

 現在約800人の学生が学んでいるという高等部。バンタン石川広己社長は「ドローンは世界においても少しずつ盛り上がっている。日本で初めて。おそらく世界でも初めてだと思うが、高等部で先端的な精度の高いカリキュラムを整えて、ドローンの将来を支えていく新しい人材育成に励んでいきたい」と意欲を見せる。野口さんは「現実のシチュエーションに合わせた、実践に役立つカリキュラムで即戦力となるパイロットを育成していきたい」とも。

 8月2日にバンタンデザイン研究所東京校で開いた記者発表会には、現役高校生のタレント岡田結実さんが参加し、ドローンのテストフライトを体験。「左右で操縦が違うので緊張すると手が分からなくなって難しかったけど、慣れると楽しい」と言い、「お父さん(=ますだおかだ・岡田圭右さん)におねだりしてドローンを買ってもらって、家族で飛ばしてみたい」と笑顔を見せた。

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