東急東横線・渋谷駅で7月5日、下り線列車の発車メロディーにロールプレーイングゲーム「ドラゴンクエスト」の「序曲」の導入が期間限定で始まった。

「序曲」の使用が始まった東横線・渋谷駅（動画）

　7月24日～9月11日に渋谷ヒカリエ（渋谷区渋谷2）内のホールで体験型アトラクション「ドラゴンクエストミュージアム」が開催されることを記念したもの。ミュージアムでは、展示や上映などでシリーズIからXまでの世界観を「再現」する。

　今回導入するのは、同シリーズの全音楽を手掛けている作曲家・すぎやまこういちさんが監修した「序曲」（ゴールドディスク版）。同シリーズの各ゲームタイトル画面で流れる楽曲で、同シリーズを「象徴する曲」であり、聴いた人が「ドラクエだと分かる曲」であることから選んだ。3・4・5番線から発車する同駅発横浜方面行きの下り線発車時に、イントロのファンファーレが明けた直後のメロディーを約7秒分流す。

　同駅では日頃、音楽界屈指の鉄道ファンとして知られる音楽プロデューサー・向谷実さんが作曲したオリジナルメロディーを採用しており、発車メロディーの変更はホーム地下化後初めてとなる。

　初日となったこの日、ホームでは動画を撮る人や普段と異なる発車メロディーに驚いた様子で顔を上げる利用者の姿が見られた。

　東急電鉄の鉄道事業本部事業推進部沿線企画課・保田威彦（たけひこ）課長補佐は「渋谷ヒカリエと一体となった企画として導入した。メロディーを通して多くの方に親しみを持っていただき、鉄道の利用促進につなげていければ」と期待を込める。

　併せて現在、1日1編成限定で主に特急・急行列車として運行している特別仕様車「Shibuya Hikarie号」車内に、同シリーズI～Xの主人公10組連動デザインの中づりを掲出している。9月上旬ごろまで。

　発車メロディーの導入は9月12日の終電まで。