恵比寿の渋谷区立加計塚小学校(渋谷区恵比寿4)で6月13日、被災地で生きる子どもたちの笑顔をプリントした傘約350本を開くアートパフォーマンスが行われた。
同パフォーマンスは、アートディレクターの水谷孝次さんが「笑顔は世界共通のコミュニケーション」を合言葉に1999年から続けるアートプロジェクト「Merry Project」によるもの。東京都が策定した、年間35時間を目安に学校内でオリンピック・パラリンピックに関する教育を推進する「東京都オリンピック・パラリンピック教育」の策定を受け、渋谷区公認で行う最初の授業として行った。
当日はバングラデシュや東北の子どもたちの笑顔をプリントした傘を全校児童約350人分用意。全校生徒で傘を持ちながらSMAPの「オリジナル・スマイル」に合わせて踊った。その後、水谷さんが講演し、パフォーマンスを始まるに至った経緯や北京五輪・パラリンピックの開会式で行ったパフォーマンスなどこれまでの活動を紹介した。
水谷さんは「子どもたちの笑顔は、大きくて美しくて強い」と笑顔の魅力を力説。「世界が一つになるよう、平和になるようにと思って活動してきた」と話し、東京五輪・パラリンピック開催時には世界各国の人々が日本に集まることから「笑顔でお迎えし、笑顔の五輪・パラリンピックにしよう」と呼び掛けた。
児童たちは「五輪・パラリンピックで楽しみなこと」として、海外の選手が来日することやパフォーマンスが見られることをあげるほか、「(五輪・パラリンピックに)どのような立場で関わりたいか」には、「選手」のほか「応援」「審判」などと答えた。授業の感想として、「笑顔の大切さが分かった」などの声が聞かれた。
同校では今月17日に、リオ五輪に出場する日本代表選手への「笑顔の」メダルと表彰状を作る授業を開く予定。