渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で今夏、「ピーターラビット展」の開催が決まった。
絵本「ピーターラビット」シリーズの作者ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念して初の大規模展示となる同展。
ポターは1866年7月、英ロンドン生まれ。幼少期から動植物のスケッチを好み、1893年に自身の家庭教師の息子に宛てた絵手紙を基に「ピーターラビットのおはなし」を自費出版した。1902年に出版社から商業出版されて以降、24作を出版し、110カ国での累計発行部数は2億5000万部(日本語版は1300万部以上)にのぼる。晩年は少女時代に避暑地として家族と訪れて「魅了された」という湖水地方に移り住み、農場経営や自然保護活動に携わった。
同展では日本初公開作品の約150点を含む200点以上を展示する予定。ピーターラビットのモデルとなった、ポターが飼っていたウサギの素描をはじめ、自費出版版の原画全44点、水彩で描いた絵本シリーズの自筆原画、スケッチ、草稿など、絵本にまつわる作品や資料に加え、ポターが暮らしていた「ヒルトップ農場」に常設展示されているウサギ形の木製人形、ポターが使っていた眼鏡や絵の具パレットなど、ポターにまつわる資料も紹介する。
オフィシャルサポーターと音声ガイドのナビゲーターは、俳優やアーティスト、映画監督として活動するディーン・フジオカさんが務める。
4月14日から順次販売する先行チケットは、フジオカさんの特典映像付き図録と観覧券のセット=3,800円、プチプレートと観覧券のセット=2,000円などを用意する。
開催期間は8月9日~10月11日。