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渋谷で英覆面アーティスト・バンクシーさん実録映画 NYでの1カ月路上展示追う

1カ月毎日NYの路上に作品を残したプロジェクトを追った「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」より

1カ月毎日NYの路上に作品を残したプロジェクトを追った「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」より

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート3・8階の映画館「シネクイント」(TEL 03-3477-5905)で3月26日、英ストリートアーティストBANKSY(バンクシー)さんのドキュメンタリー映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」が公開される。

10月11日には家畜のぬいぐるみが乗ったトラックが街を走った

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 バンクシーさんは英・ブリストル出身のストリートアーティストで、名前以外のプロフィルや姿を一切世間に明かしていない。主にステンシルを使った作品をゲリラ的に描くことで知られ、自身の作品をMoMAや大英博物館に無許可で展示するなど、ゲリラ的なアートパフォーマンスで話題になるほか、政治色やメッセージ性の高い活動も展開。昨夏には5週間限定のテーマパーク「Dismaland(憂うつな王国)」をプロデュースした。

 同作は、2013年10月1日に告知もなくバンクシーさんが始めたNYでの展示プロジェクト「Better Out Than In」を追ったもの。バンクシーさんは同日から毎日1点、NY各地の路上に自身の作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿。SNSを駆使して作品を探す市民たちや、描かれた作品をアクリル板で保護するビルオーナー、すぐに作品を売買するギャラリーオーナーなど、さまざまな人たちの姿をとらえている。

 メガホンを取ったクリス・モーカーベル監督は、アメリカのテレビディレクター。プライベートでは、ロックバンド「シザーシスターズのフロントマン、ジェイク・シアーズさんのパートナーとして知られる。

 「バンクシーに向けられる批判について常に関心を持っていた」というモーカーベル監督。「個人的に彼の作品がもたらす光景に引き付けけられた。作品やジェスチャーそのものではなく、その背景が重要になる作品を数多く制作している。彼は、都市や公共空間の高級化や資本家による私物化や公共芸術の価値を取り巻く、より広いテーマにも興味を示しているように思う」と言い、「その壮大なテーマは僕にとっても魅力的なものだったし、この映画で僕たちが模索したものだった」とコメントしている。

 同館では、同作上映を記念して2010年にバンクシーさんが初監督した「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」のアンコール上映も行う。鑑賞料は1,000円。期間は3月28日~4月1日。

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