渋谷駅前のハチ公像が3月19日、一日限りで「ドレスアップ」している。
渋谷・神南エリアを中心に同日開かれているファッションイベント「SHIBUYA FASHION FESTIVAL(通称シブフェス).9」の一環。デザイン案は毎回、ファッションやデザインを学ぶ学生から公募している。
今回は、メーンビジュアルに起用されているモデルで女優の三吉彩花さんが約500の応募作の中から選んだ。選ばれたのは東京モード学園ファッションデザイン学科4年、中国出身の呉中茹(ゴ・ジョンル)さんのデザイン。「日本の名所であり中国でも有名なハチ公に、自分が考えるかわいらしい洋服を着せたい」と思い応募したという。
「桜の花びらが風で落ちてくる」イメージで、色や柄も桜をモチーフにケープと脚のカバーをデザイン。首回りは花びらを付けたビブのように仕上げ、ケープにも花の飾りをあしらっている。
呉さんは「選ばれたと知った時は本当にうれしくて光栄だと思った。国内外の方に自分のデザインを発信できることで最高の気分」と喜びを表現。「生き生きして動きがあるデザインがポイントで、難しかった点」と振り返り、「『春が来た』と思ったり、なでなでしてあげたくなったり、心が柔らかく自然とほほ笑えんでしまうようになっていれば」と話す。
エリア内200店以上が参加する同フェスの参加各店では、店内でパーティーやワークショップを開くほか、限定アイテムの販売などを行っている。
「ドレスアップ」は22時ごろまでの予定。