渋谷区内を主な聴取エリアとするコミュニティーFM局「渋谷のラジオ」の開局日が、4月1日に決まった。運営はNPO法人CQ。
クリエーティブディレクター箭内道彦さんが中心となり、歌手・福山雅治さんらも出資して始動した同局。「ダイバーシティ、シブヤシティ。」をコンセプトに、夢を持つ若者の「実践的なチャンス」を提供する場となる「ラジオの学校」を目指す。
「先輩」と名付けるパーソナリティーには、谷村新司さんを筆頭に野宮真貴さんなど渋谷にゆかりのあるアーティストや、区内に店舗を構える会社や団体の人など「渋谷で活躍する人」をラインアップしている。
スタジオの場所は再開発工事が進む渋谷川沿いのビル(渋谷区渋谷3)1階で、面積は約14坪。トラフ建築設計事務所(品川区)が手掛けたスタジオは「掘りごたつのような」設計で、ファサードが大きな窓になっていることから、外から見られるようになっている。スタジオ内には、箭内さんが名前を書いた「市民ファウンダー」の木札もディスプレーしている。
3月12日は、開局に先駆けた試験放送として英エレクトロニック・グループ「UNDERWORLD(アンダーワールド)」の限定ライブを生放送する。試験放送第2弾として今月20日(12時~20時)には、箭内さんがメーンパーソナリティーを務める番組「渋谷×ラジオ」の公開生放送も行う。
同局の周波数は87.6Mhz、送信出力は渋谷区全域が対象になる20ワットで、2月から試験電波を開通し、ロックバンド「音速ライン」藤井敬之さんが歌う「もうすぐ」(藤井さん作曲、箭内さん作詞)を流している。試験放送中はインターネット放送を行わないが、国内各地から聴取できるよう、開局に向けて専用アプリの開発も進めている。