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表参道で現代美術家・スプツニ子!さん、OUA!さん2人展「実験工房」

スプツニ子!さんの作品(手前)とOUA!さんの作品(奥)が並ぶ場内

スプツニ子!さんの作品(手前)とOUA!さんの作品(奥)が並ぶ場内

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 表参道「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)3階のギャラリー「EYE OF GYRE」(TEL 03-3498-6990)で現在、2人展「スプツニ子!OUA!-実験工房」が開催されている。

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 キュレーターの飯田高誉(たかよ)さんが企画・監修した同展は、サイボーグやジェンダー、ポップカルチャーなどをテーマにした作品を手掛ける現代美術科・スプツニ子!さんと、Oua!さん(デザイナー奥村靫正さんのアーティスト名)の2人展。2人の作品を一緒に展示することで「どんな化学反応を示すか」(飯田さん)という思いを込めて「実験工房」と銘打った。

 スプツニ子!さんは、カラスと会話のできるロボット「カラスボット」を開発し、人間以外の動物種との交流を試みる理系女子の姿を描いた映像インスタレーション「カラスボット☆ジェニー」(2011年)、月面にはいまだ女性の足あとが無いことから、ハイヒールの靴跡を月に残すためハイヒール付き月面ローバーを発明するというストーリーの映像インスタレーション「ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩」(2013年)など3作品を出品。それぞれ、撮影時に使われた小物も一緒に展示している。

 OUA!さんの作品は、スプツニ子!さんの作品にオマージュをささげるような作品として、職業や性的な問題など同様のテーマを取り上げた15点。1990年代に制作した作品のほか、「進化」の定義を問う新作も展示している。

 飯田さんは「デジタルグラフィック先を走ってきた奥村さんと、ストリートの風を吸収して今に生きているスプツニ子!さん。互いにジャンルや境界線を越境している」と分析。「2人の作品が初めて出合うことでどんな化学変化が起こるのか、終わってみないと分からない」と期待を込める。

 開催時間は11時~20時。入場無料。2月14日まで。

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