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スマホと街広告が連動 渋谷駅再開発工事現場の仮囲いで実証実験

スマートフォンをかざすと渋谷のさまざまな情報が得られる仕組み

スマートフォンをかざすと渋谷のさまざまな情報が得られる仕組み

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 東急電鉄は12月21日、スマートフォンをかざすだけで、さまざまな情報が容易に得られるIoTデバイス技術「スマートプレート」を活用した街広告の実証実験を始めた。ベンチャー企業のビジネス支援する「東急アクセラレートプログラム」の一環。

スマホ画面のイメージ

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 今年7月にスタートした同プログラムは、「交通」「不動産」「生活サービス」の領域を中心に東急線沿線の生活利便性を高めることを目的とし、法人設立から5年以内のベンチャー企業を対象に東急線沿線でのビジネス展開を支援する取り組み。117社の応募の中から審査を経て、「東急賞」に人工知能を活用したリアル世界最適化サービスを開発するABEJA(港区)、「渋谷賞」にIoTデバイス技術「スマートプレート」を開発するアクアビットスパイラルズ(港区)、「二子玉川賞」にバイオマス発電による地域内エネルギー循環サービスを開発するサステイナブルエネルギー開発(千代田区)の3社を選んだ。

 初の実証実験となる今回は、渋谷賞を受賞したIoTデバイス技術を活用した新しいポスター広告を、渋谷駅周辺の地下通路や再開発現場の仮囲いなどに掲出し実用化を目指したテストマーケティングを行う。

 具体的には、同社が2005年から運営する渋谷特化型情報サイト「渋谷文化プロジェクト」の10周年記念キャンペーンと連動し、長谷部健渋谷区長や金王八幡宮の神主ウィルチコ・フローリアンさん、ミュージシャンの小宮山雄飛さんなど、渋谷に縁のあるキーパーソンをメーンジュアルに起用した5種類のポスター広告を展開。街行く人がポスター上に設置されたスマートプレートにスマートフォンをかざすと、各キーパーソンのインタビュー記事のほか、渋谷のお薦め情報や隠れスポットなどの情報がスマートフォンに配信される仕組み。NFCに対応したスマートフォンであれば専用アプリのダウンロードを必要とせず、従来のQRコードよりも簡便にウェブページやSNSなどへの誘導を図ることができるという。

 街広告での活用のほか、今後、電車の運行情報やインバウンド向けの観光案内など幅広い活用が期待される。渋谷文化プロジェクトのポスター広告の掲出は1月10日まで。

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