恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)内のミニシアター「YEBISU GARDEN CINEMA」で12月12日、ドキュメンタリー映画「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」が公開される。
1882年に着工し、いまだ完成していないスペイン・バルセロナの世界遺産「サグラダ・ファミリア」。1883年、2代目建築家に就任したアントニオ・ガウディが設計し直し建築を進めるも、資金不足などで中断することもあった。ガウディ死後には1936年の内戦時に、残されたガウディの肉筆のスケッチや図面、大型模型は焼失。現在は、コンピューター技術を駆使してガウディが意図した形を創造しながら建築が続けられている。
かつて、完成までには300年かかると言われていたが、ガウディ没後100周年に当たる2026年に完成予定が公式発表された。同作では、1978年からプロジェクトに参加する彫刻家・外尾悦郎さんやジョセップ・マリア・スビラックスさん、建築家・マーク・バーリーさんら関係者たちへのインタビューや、工事現場、技術者たちのアトリエ、設計室など内部の映像などを通じて、サグラダ・ファミリアの建築プロジェクトを解明する。
初日の12日(13時5分の回上映後)には、建築家で早稲田大学教授の入江正之さんと建築家・光嶋裕介さんを招いたトークイベントを開くほか、同日(15時50分の回、17時55分の回上映後)と13日(13時5分の回上映後)には、スペイン産スパークリングワイン「ガバ」、「ヌヴィアナ」の試飲会も行う。今月26日にはスペインで38年間ガウディ建築の実測調査を行っている建築家・田中裕也さんによるサグラダ・ファミリアの「隠れたメッセージ」解説も予定する。
同館のカフェスペースでは19日・20日、スペイン・マーケットを開催。スペインから輸入するアクセサリーのセレクトショップ「アイレ」(神宮前4)、バルセロナを中心に買い付けるレディースファッションのセレクトショップ「南青山ドゥエドゥエ」(港区南青山5)、スペインティーやパエリヤブイヨンスープなどスペインに特化した商品を輸入販売するグランジャポン(横浜市青葉区)などが出店予定。