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「渋谷のラジオ」パーソナリティー発表 谷村新司さん・野宮真貴さん・指原莉乃さんら

(左から)箭内道彦さん、谷村新司さん、野宮真貴さん、渋谷区商店会連合会の大西賢治会長

(左から)箭内道彦さん、谷村新司さん、野宮真貴さん、渋谷区商店会連合会の大西賢治会長

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 来春開局を予定しているコミュニティーFM局「渋谷のラジオ」の第1弾パーソナリティーが12月3日、発表された。運営はNPO法人「CQ」。

スタジオ予定地で開かれた説明会後のフォトセッション

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 クリエーティブディレクター箭内道彦さんが中心となり、歌手・福山雅治さんらも出資して立ち上がった同局。「ダイバーシティ、シブヤシティ。」をテーマに掲げ、「地域密着×世界最先端」の放送局を目指す。

 夢を持つ若者の「実践的なチャンス」を提供する場となる「学校みたいなラジオ」にも位置付けることから、番組名は「散歩部」「自転車部」「文芸部」など部活動の名前を付け、各パーソナリティーを「先輩」と呼ぶ。パーソナリティーのリーダーで相談役となる「OSA(=長)」には音楽家・谷村新司さんを迎えるほか、「渋谷系」アーティストとして一世風靡(ふうび)したピチカート・ファイヴの3代目ボーカリストを務めた野宮真貴さんが「美会委員」を務める。同局では毎日19時、ピチカート・ファイヴの代表曲「東京は夜の七時」をフルコーラスで流す予定。

 そのほか著名人では、音楽グループ「ホフディラン」のボーカル・キーボード担当で渋谷区観光大使でもある小宮山雄飛さん、女優・樹木希林さん、画家・奈良美智(よしとも)さん、ロックバンド「BRAHMAN」ボーカリストで渋谷区在住のTOSHI-LOWさん、アイドルグループ「HKT48」の指原莉乃さん、放送作家・高須光聖(みつよし)さんを予定。

 「渋谷にいる面白い人たちに来てもらわないともったいない」という箭内さんの思いから、渋谷にゆかりのある人たちもキャスティング。「笹塚ボウル」(渋谷区笹塚1)・財津宜史専務、渋谷消防団・間野敬昭団長、小林防火服(恵比寿南1)・小林寿太郎社長、原宿のガレット店で働く鳥山涼子さん、初台地区町会連合会の今井貞子会長、ウェブサイト「恵比寿新聞」高橋賢次編集長、シニアクラブ幡本西寿会の河原喜孝会長、渋谷サービス公社スポーツインストラクター新谷幸三さん、神宮前2丁目で生活・勤務するLGBTの人たち「神二の愉快な仲間たち」など。

 同局では、区内58の商店街と提携・協働するほか、代官山や表参道など区内さまざまな地区の特色を生かした情報発信や相互交流、インバウンドケアのプラットホームになるような外国語での番組なども放送。東日本大震災以降、箭内さんが「そばにいてくれるような心強さ」をラジオに感じたこともあり、防災メディアとして、災害時はもとより普段の放送から防災情報の発信に注力するという。

 かつて区内にあった「SHIBUYA-FM」が閉局したことなどから「厳しいのでは」という言葉も掛けられたという箭内さんだが、「渋谷という場所で挑戦して、より良い渋谷が全国に波及する新しい風を作っていきたい」と意気込む。災害FMの閉局が報道される中、福島出身であることから「東北ともつながっていきたい。新しいものを一緒につくっていくきっかけにもなれば」とも。箭内さんによると、「学校のようにしたい」という案は福山さんが挙げたもので、今後「(福山さんも)アイデアや知恵など、何らかのかたちで関わってくれる」という。

 上京して初めて住んだ街であり妻と原宿・竹下通りで出会うなど「上京後の青春は全て渋谷だった」と話すのは谷村さん。ラジオの魅力について、「特別じゃない普通なところや、みんなじゃなくて一人に話しかける1対1のコミュニケーション、耳だけで聴いてイマジネーションを膨らませられるところ」と話す。「視聴率などから解き放たれた場所があるのでは。手弁当で一緒につくって、ざっくりと気楽に楽しく聴いて良かったというものにしていきたい」と意欲を見せた。渋谷を「ホームタウンのようなところ」と話す野宮さんは「リスナーも参加するなどして、つながって一緒に表現できるようなラジオになれば」と期待を込める。

 周波数は87.6Mhz、送信出力は渋谷区内全域で聴けることを考慮した20ワットで、ネット配信も予定。放送時間は朝から夜までを予定し、将来的には365日24時間の放送を視野に入れる。運営費や番組制作費用などは「市民スポンサー」や年間を通じて協賛する「スペシャルサポーター」、番組スポンサーで賄うことを想定するほか、ホームページで運営をサポートするボランティアスタッフも募集している。

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