渋谷・道玄坂に12月9日、日本酒セルフ飲み放題店「KURAND SAKE MARKET(クランドサケマーケット)渋谷道玄坂店」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-6455-0277)がグランドオープンする。経営は日本酒の通販・イベント企画運営サービス「KURAND」などを手掛けるリカー・イノベーション(足立区)。
「日本酒をもっと自由に、楽しく」をコンセプトに、国内各地の蔵元が造る日本酒を時間無制限で提供する同店。渋谷道玄坂店は西池袋・浅草に次ぐ3店舗目で、20~30代の若年層や外国人旅行客をコアターゲットに据える。英語表記のメニューを用意したり、英語が話せるスタッフを採用したりするなどインバウンド対策も強化している。
店舗面積は20坪。スタンディングで45席(夜間は30席が予約用)を用意。既存店と同様に木目を基調にした店内は、間接照明などで「暗め」にして落ち着いた雰囲気を演出。店頭には、酒屋が新酒のできたことを知らせるために使われている「杉玉」をつるしている。
客は飲みたい日本酒を自由に冷蔵庫から取り出して、好きな量を3種から選べる小さめの酒器に注いで飲むセルフスタイルのため、さまざまな種類の日本酒を少しずつ飲むことができる。同店では「あまり知られていない小規模な蔵元」の日本酒を中心に扱っており、50蔵以上100種類以上を常時ラインアップし、約20種類は日替わりでそろえる。
約2割はフルーツリキュールやサングリアなど。テーブルにセットするフメニューブックで、酒蔵の紹介などをしている。フードは、塩辛や薫製卵、ドライミックスフルーツ(以上各200円、3種盛り500円)などの一部のつまみを用意しているが、火を使うものなど一部を除いて持ち込み自由。1時間に1回「泥酔防止」のために入店客全員で、水で乾杯する時間を設けている。
同店オープンに向け同社は、情報拡散や顧客確保の期待を込めてクラウドファンディングサイト「Makuake」で支援を募った。目標金額60万円に対し、21日間で437人から283万1,700円(達成率471%)が集まった。12月1日~8日は支援者限定のプレオープン期間となる。
坂本大輔店長は「もっと日本酒を若い方にカジュアルに飲んでいただきたい、というのが当店の思い。形の無い、人と人のかかわりを大切にしているので、空間や接客も含めていい時間を過ごしていただければ」と来店を呼び掛ける。
利用料は3,240円で、時間無制限。営業時間は17時~23時(土曜・日曜は12時~16時、17時~23時)。