東急線・東京メトロ線とJR線との主要乗り換え経路となっている渋谷駅東口の14番出入り口が2017年夏、乗り換え導線改良のため移設される。
「渋谷駅中心地区基盤整備事業」による駅周辺エリアの再開発に伴い、駅構内の導線も頻繁に変化している同駅。
現在の14番出入り口も同事業の一環でかつての場所から現在の場所に移設。2012年に供用を開始したものの、工事や地中施設物の制約からエスカレーター1基と階段のみで、エスカレーターは時間帯で上下方向を切り替えて運用している。加えて、地下3階の地下鉄改札口から地上に上がるまでに複数回の折り返しが存在しているため、利用客から「不便」との声が上がっていたという。
同出入り口周辺を含め現在進んでいる「渋谷駅街区開発計画」東棟の工事では、完工予定の2019年度には、現在の14番出入り口の位置に、エスカレーターの増設やエレベーターを新設して地下と地上をつなぐ縦導線「アーバン・コア」の整備を予定している。
今回、東棟完工を前に導線の改良を図るため、仮設での移設を決めた。新設する14番出入り口は現在の位置に隣接した南側に敷設。地下3階から地上までを直線でつなぐエスカレーターは2基に増設することで終日上下方向別で使えるようにし、現在同様階段も作る。今回の移設・改良により地下3階から地上までの距離は約13メートル短縮される。
今後はほかの出入り口でもエスカレーターやエレベーターの増設やサービスの拡充など、総合的なバリアフリー化することで駅の快適性向上を図っていく予定。
着工時期は未定。