西武渋谷店（渋谷区宇田川町）は11月9日、来年元日から売り出す福袋を披露した。

3Dフィギュアや「リケジョ」などをキーワードにした渋谷ロフトの福袋

　百貨店全体で売上高が増加していることや、2013年から行っている元日営業が定着しつつあることなどから、金額・個数ともに前年の2割増しを見込み、福袋の品ぞろえも1.2倍を目指す同店。例年に引き続き「トレンド福袋」を用意するほか、インバウンドや地方創生を意識した「ニッポンのいいもの再発見！メードインジャパン福袋」、女性管理職や働く女性に向けた「女性活躍応援福袋」などを用意する。

　今夏、8年ぶりにリニューアルしファッションを強化したこともあり、ファッションアイテムにも注力。コート・パンツ・ニット・ストールなどが入る「女性管理職・応援福袋」は、ムートンコートを含む「社長編」（約37万円相当→16万2,000円、1個）やショートコートを含む「部長編」（約15万円相当→5万4,000円、1個）など3種類を用意する。

　トレンド福袋には、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会での活躍で注目を集めている五郎丸歩選手の名字をもじった「ゴロゴロマル福袋」（ジャガイモやニンジン約1,000円相当→560円、56個）や、お笑い芸人・とにかく明るい安村さんのギャグをもじった「安心してください。全身入ってますよ!!福袋」（ジャケットやパンツなど全身コーディネートが入る紳士服約10万円相当→3万2,400円、5個）などが登場。

　メードインジャパン福袋では、来年の大河ドラマの主役・真田幸村（信繁）にちなんだ「信州福袋」（4,289円、12個）では、長野産の日本酒「真澄 夢殿」とつまみをセットにする。北陸新幹線が開業したことにちなんだ「金沢料亭気分福袋」（20万1,600円、1個）は、約43万2,000円相当の輪島塗・九谷焼の工芸品一式をペアでそろえる。恒例になりつつある「超高額」福袋は、3億2,400万円相当の宝石「キャッツアイ」のネックレス（2億円）や1億8,000万円相当のダイヤモンドのティアラ（5,000万円）などそろえる。

　元日には、書道家・万美さんが「笑門来福」をテーマに書を書き上げるライブパフォーマンスを行うほか、客が希望する一文字を書く「一文字書色紙 福袋」（2,016円、先着30人）も販売予定。

　隣接する「渋谷ロフト」では11種類の福袋を展開。9月にオープンした3Dフィギュアスタジオで10分の1サイズのフィギュアを作るセット（最大4人、5万4,000円、3個）、5,500円相当のビーカーなどの詰め合わせ「今日からあなたもリケジョ福袋」（3,500円、10個）、1万円相当のクラフトビール・グラス・つまみが入った「小江戸利きビールちょい呑（の）み福袋」（3,000円、9個）など。

　西武渋谷店販売促進部売出計画担当の小俣敦子さんは「流行だけでなく、一点一点こだわって集めたものを、お得に楽しんでいただければ」と話す。

　年末年始の営業時間は、西武＝12月28日～30日は10時～20時、31日は10時～19時、元日・2日は10時～20時。ロフト＝12月31日は10時～19時、元日～3日は10時～20時。