閉館が決まっている渋谷・スペイン坂上のミニシアター「シネマライズ」(渋谷区宇田川町)跡に2016年9月(予定)、ライブハウス「WWW」の2号店がオープンする。経営はスペースシャワーネットワーク(港区)。
1986(昭和61)年に開業した同館。「トレインスポッティング」「アメリ」など数多くのヒット作を送り出し国内のミニシアターをけん引してきたが、渋谷パルコの建て替えに伴う周辺環境の変化や映画館を取り巻く環境や興行業界の変化などから、2016年1月に閉館することが決まっている。
同館と同じライズビルに出店する「WWW」1号店は2010年、地階のデジタル上映劇場「ライズX」跡にオープン。元映画館だった特性を生かした客席に段差のある「劇場型ライブハウス」が特徴で、キャパシティーは400人ほど。ロックバンド「神聖かまってちゃん」がこけら落とし公演を行った。
2号店は、1号店より「ひと回り大きなキャパシティー」になる予定で、客席フロアはフラットな形状にすることで、ライブ・クラブ利用それぞれに対応。柱がなく天井高が取れるホールに設計するという。
同じビル内に異なる2つのスペースを展開することで、「より多様な音楽、カルチャーを発信することが可能になる」と見込む同社。現在、両店舗を同時に使える設計も検討しているという。