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渋谷モディに豪発パイ専門店「パイフェイス」 総菜9種・スイーツ7種そろえる

正面入り口に面した区画に出店する店舗外観イメージ

正面入り口に面した区画に出店する店舗外観イメージ

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 「渋谷モディ」(渋谷区神南1)が開業する11月19日、同館1階にオーストラリア発パイ専門店「パイフェイス」の旗艦店がオープンする。国内展開を手掛けるダスキン(大阪府吹田市)が詳細を発表した。

提供するパイのイメージ

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 2003年にオーストラリア・シドニーで創業した同ブランドは現在、同国内を中心に、ニュージーランドやシンガポール、ドバイなど7カ国で約60店舗(9月末現在)を展開。同国を象徴する食べ物として知られる「ミートパイ」を中心としたパイの表面に、口の形で中身を表現する顔を描いているのが特長。

 「ミスタードーナツ」を手掛けていることでも知られるダスキンは昨秋、豪パイフェイスホールディングスとライセンス契約を締結。日本ではパイ専門店は少なく、ベーカリーやカフェで購入するのが主流であることなどから、ビジネスとしての可能性を見いだした。同ブランドを通じて「新しい食のスタイルとシーンを提案していく」という。

 本国での購買層は18歳~40代の男性が6~7割を占めているというが、日本でのメーンターゲットは20~40代の女性。街の情報発信力や施設が新装オープンするという話題性もあり、同所にオープンする旗艦店の店舗面積は80.90平方メートル。1階正面入り口に面した区画で、席数は28席。店舗デザインはブランドカラーの赤を基調に、木目やレンガを取り入れ「スタイリッシュでくつろぎの空間」を演出する。

 半年以上かけて作り上げたという商品は、本国のレシピを基に日本人向けにアレンジ。本国では底部分がタルト生地なのに対し、日本では全体がパイ生地で、小麦粉の配合を変えてバターを加えるなどした折りパイ生地を開発した。具材には隠し味でしょうゆを使ったり、使うスパイスを変えたりする。表面の顔は、カラメルではなく無糖のブラックココアをベースにしたもので描く。

 本国より1.5センチ小さい直径10センチ大のセイボリー(総菜)パイは9種類(各421円)。黒コショウを効かせたグレービーソースで味付けた角切りのビーフが入った「チャンキーステーキ」など本国でも提供するメニュー4種類と、焼いたナスとズッキーニがメーンの「グリル野菜のサルサ」など日本オリジナルメニュー5種類。

 直径約9センチのスイーツパイは全て日本オリジナル。ラム種に漬け込んだレーズンとバターの風味を利かせたミルククリームの「ラムレーズンバター」(302円)、愛知・西尾の抹茶を使ったクリームと丹波種の黒豆を合わせた「抹茶丹波黒豆」(313円)など7種類。

 ドリンクは、本国と同じく豪ディベイラ・コーヒーから直輸入する豆を使うブレンドコーヒー(367円)やココアパウダーで顔を描くカフェラテ(410円)などを用意。サラダ(259円)などのサイドメニューや、セイボリーパイとスープのセット(799円)などもラインアップする。客単価はイートインで800円前後を想定し、テークアウトではもう少し上がる見込み。

 豪パイフェイスホールディングスのアンドリュー・トムソン会長は「パイに特化した店を作ることで、日本に新しい文化を導入することができるのでは」と期待を込める。

 営業時間は9時~22時。同社は2~3年をめどに、首都圏を中心に直営店5店舗を出店。検証などを経てフランチャイズ展開し、10年で全国300店舗の出店を目指す。

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