渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階「8/COURT」で9月30日、来年愛知で開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」のトークイベントが開催された。
2010年に初開催し来年で3回目を迎える同祭は、名古屋市内を中心に豊橋・岡崎市内を会場に展開。今回は、人間が創造する過程を「旅」と捉えた「虹のキャラバンサライ 創造する人間の旅」をテーマに掲げる。
プログラムは、国内外から約75組のアーティストが参加する現代美術、約20組が「旅」をテーマに撮影する映像プログラム、10~15団体がダンスや演劇などを上演するパフォーミングアーツ、モーツァルト作曲「魔笛」のオペラ、文化・芸術の普及・教育プログラムなど。
トークイベント会場には、芸術監督を務める港千尋さんをはじめ、一部参加アーティストらが来場。会場では、今年3月に続く参加アーティストのラインアップも追加で発表した。
参加アーティストの1人、山城知佳子さんは同祭に新作映像を出品予定。手掛ける全作品に「つながりがある」のが特徴で、前作「肉屋の女」に次ぐ新作は「海底から各地に『肉』が届けられ、生まれるイメージ」を映像にするという。ベトナムや韓国・チェジュ島などでも撮影する予定で、「初めて到達する場所が(地元)沖縄じゃない。私にとって今までとは全く違う撮影方法になるので、すごく楽しみ」と意欲を見せた。
港さんは「さまざまな地域・国・世界の出来事が、どこかに反映された作品になるのでは。(あいちトリエンナーレは)それらを共有し話し合われる場所になれば」と期待を込める。
あいちトリエンナーレの開催期間は2016年8月11日~10月23日。