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青学生発案スポーツトート、お披露目 アディダスと共同開発

商品を企画した(左から)井部千紗都さん・斎藤萌恵さん・玉井南実さん

商品を企画した(左から)井部千紗都さん・斎藤萌恵さん・玉井南実さん

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 青山学院大学(渋谷区渋谷4)構内で9月17日、学生とアディダス ジャパン(港区、以下アディダス)が共同企画したスポーツトート「コスメティック バッグ」のお披露目イベントが開かれた。

ゆるキャラ「銀ニャン」やSNSを活用したイベントの様子

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 2013年に締結した両者のパートナーシップ契約に基づく活動の一環。アディダスは昨秋、「女性向け商品の企画」を学生から募集。30組(100人)を超える応募の中からプレゼンなどを経て案が採用されたのが、文学部英米文学科4年・玉井南実さん、井部千紗都さん、斎藤萌恵さんのグループが考案した「コスメティック バッグ」だった。

 「スポーツもおしゃれもしたい女子大生にスポーツをさせるバッグ」を目指し、「持ち歩けるパウダールーム」をコンセプトに開発。消臭機能を備えた巾着型のシューズ収納のほか、ポケットを多く備えた。運動前に外したアクセサリーやコスメティックなど「細かい物を無くさないように」と考えられたファスナー付きの透明のポケットや、「スポーツと勉強の両立」を意識したA4サイズの書類も入る収納などの機能性も重視。さまざまな服装に合わせやすいようにシンプルな2色にし、黒×ピンク、グレー×黄と明るい色を差し色に取り入れた。

 購買会で9月1日から同商品の取り扱いを始め、視認性の高い入り口の目の前に特設コーナーを設置。後期の授業開始日となる17日に合わせてイベントを行い、同校の公式ゆるキャラ「銀ニャン」やツイッターを活用して拡散を図った。

 販促の方法なども学生たちと話し合って決めた。井部さんは「タグやディスプレーなど、自分たちのアイデアが反映できているか不安」と話し、玉井さんは「応援してくれていた友達以上の、多くの人に見てもらえるので反応が気になる。これからも(売り場を)見て回りたい」と心境を明かした。

 自分たちが企画した商品が発売となり、「うれしい」「感動」と喜びを表現した3人。斎藤さんは「学生らしさとブランドらしさを取り入れるのが難しかった」と振り返りながらも「頑張れば夢はかなうと思えた。今、就職活動はつらいけど(今回の成果を)思い出して頑張りたい」と目を輝かせる。

 アディダスのグループアディダス本部ブランドアクティベーション/トレードマーケティングスーパーバイザー後藤理沙さんは「応募の多さや資料の作り方、内容、プレゼンテーションスキルの高さに驚かされた」と言い、「学生たちに機会を与えるだけでなく、私たちが勉強になる部分もあった」と振り返る。青山学院大学政策・企画部の齋藤敏幸さんは「学生たちが真剣に考え、商品化する機会を与えていただけた。(両者のパートナーシップ契約は)教育要素がメーンになるが、教室内で体験できない実社会の経験・成果を積み上げていく機会になれば」と期待を込める。

 価格は8,100円。

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