渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階「8/COURT」で9月11日、「高崎は首都圏の山の手です 高崎博覧会」が始まった。主催は高崎商工会議所・高崎観光協会・高崎市で構成する高崎ビジネス誘致キャンペーン実行委員会。
同日始まった「高崎シティプロモーション」の一環。同市では2012年から丸の内で、市のモノ作り技術やビジネス立地環境をアピールし、新しいビジネスの誘致・創造を図ってきた。今年は、若者向けに市の魅力を伝えることを目的に渋谷へ場所を移した。ギャラリースペース「CUBE」では、17歳で亡くなった同市出身の山田かまちの展覧会を同時開催している。
市の概要をはじめ、ラスク「ガトーフェスタハラダ」や高崎ハム、生産量が全国2位という梅などの「高崎ブランド」、建築家・磯崎新さんが手掛けた群馬県立近代美術館、世界遺産登録を目指している7世紀~8世紀に建立された石碑3基「上野三碑(こうずけさんぴ)」などの建築物、昨年25周年を迎えた「高崎音楽祭」などの文化を、写真パネルなどで紹介。
併せて、同階の「d47食堂」では、「高崎定食」(1,780円)を提供。「太くて厚い」麺をゆでずにニンジンやネギなどの具材と煮込むみそ仕立ての「おきりこみ」をメーンに、名産のミョウガを添えた川魚の甘露煮、市内の福島農園の梅干しをのせたご飯、市唯一の酒蔵・牧野酒造の梅酒などがセットになっている。「d47 design travel store」では、同酒蔵の梅酒や梅ジュース、だるま、伝統工芸品「西上州竹皮編」のコースターやかごなどを販売している。
期間中、場内ではトークイベントを開く。富岡賢治高崎市長や2005年から高崎に居住している芥川賞作家・絲山(いとやま)秋子さん、高崎市出身・在住の作曲家で音楽プロデューサー多胡邦夫さんらをゲストに迎える。同市に本拠地を置く群馬交響楽団のメンバーによるアンサンブル演奏も予定する。
高崎市商工環境部産業政策課の吉井秀広課長は「高崎は東京から1時間ほどだが、あまり知られていない。食べておいしい、見て楽しい場所もあるので、訪れていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~23時(最終日は17時まで)。入場無料。今月23日まで(定食のみ30日まで提供)。