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恵比寿で映画「さよなら、人類」公開 撮影4年、アナログにこだわり

「さよなら、人類」より©Roy Andersson Filmproduktion AB

「さよなら、人類」より©Roy Andersson Filmproduktion AB

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 恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)内のミニシアター「YEBISU GARDEN CINEMA」で8月8日から、ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した「さよなら、人類」が公開される。

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 メガホンを取ったのは、1943年、スウェーデン・ヨーテボリ生まれのロイ・アンダーソン監督。スウェーデン・フィルム・インスティチュートで文学と映画の学位を取得。初の長編映画「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」(1969年)はベルリン国際映画祭で4つの賞を受けた。1981年には自身のプロダクションをストックホルムに設立。「散歩する惑星」(2000年)「愛おしき隣人」(2007年)に次ぐ「リビング・トリロジー(人間についての3部作)」の最終章となる「さよなら、人類」は長編5作目で、昨年、ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した。

 「面白グッズ」を売り歩くセールスマンの2人組コンビ「サム」と「ヨナタン」を中心に、天国に持って行くため宝石の入ったバッグを離さない臨終の床にある老女、船酔いしてしまうため理容師に転職したフェリーの船長など、さまざまな人生をとらえる。人間の愚かさや滑稽さ、哀愁などをブラックな笑いを取り入れながら描いている。

 4年の歳月をかけて作り上げた同作は、全39シーンを固定カメラ、1シーン1カットで撮影。ロケーションではなく、スタジオにセットを組みマットペイント(背景画)を多用。多数のエキストラを登場させるなど、アナログな手法を採用している。

 同9日12時30分の回上映後には、同作の予告編でナレーションを担当した芸人の板尾創路さんと、放送作家の倉本美津留さんを招いたトークショーを開く。

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