夏の節句である七夕の7月7日、国学院大学渋谷キャンパス(渋谷区東4)で「和装デー」が実施されている。
日本の伝統文化を発信することを目的に和装で一日を過ごす同企画。「長沼静きもの学院」などを展開している長沼(渋谷2)に勤める同大卒業生の発案で初めて実施した。
同大学生生活課と学生サークルでイベントの企画などを手掛ける「ideed(アイディード)」、広報などを行う「学生アドバイザー」、国際交流サークル「cha×cha」が協力してイベントを企画。校内に6月下旬から、願いを書いた短冊をつるすことができるササを置き、風車、学生たちが色付けした風鈴を飾るなどしていた。
実施を前に長沼静きもの学院講師らによる浴衣の着付け講習会を開き、当日は更衣室を用意。ボランティアや解説ビデオも用意し、持参した浴衣に着替えられるようにした。キャンパスには色とりどりの浴衣やはかまなど思い思いの和装をした学生や教員らの姿が見られ、梅雨空に彩りを添えた。
昼休みには和装の学生限定でスイカが振る舞われたほか、同大マスコットキャラクター「こくぴょん」も登場し写真撮影などに対応。11月に開催予定のミス・ミスターコンテストのファイナリスト10人もお披露目された。
「緊張したが、学生生活で浴衣を着て登校することはないと思ったので参加して良かった」とほほ笑むのは、自宅から浴衣を着てきたという法学部2年の白髪美典(みのり)さん。浴衣姿で受講した文学部2年の松本亮磨さんは「新鮮だった。最初は注目されて戸惑ったが、日本っぽくていいなと思った」と話していた。
「和装デー」は来年以降も継続して行っていくという。