渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)で7月4日から、ミュージシャン・三宅洋平さんの参議院選挙活動に密着したドキュメンタリー映画「選挙フェス!」がレイトショー公開される。
三宅さんは1987年ベルギー生まれ。2002年からレゲエ・ロックバンド「犬式 a.k.a.Dogggystyle」のボーカル・ギターを務めた後、ソロ活動を経て、2010年にバンド「(仮)ALBATRUS」を結成。2011年から沖縄で暮らし、自然農やエネルギー自給を取り入れた生活を行っている。
かねてライブやネットを通じて社会に対するメッセージを発していた三宅さんは、2013年7月に行われた参議院選挙に緑の党の推薦を受けて初立候補。「音楽フェス」と称した音楽ライブと演説を組み合わせた独自の街頭演説は若者を中心に注目を集め、渋谷駅前で「選挙フェス」を行った際にもハチ広場に多くの聴衆が集まった。選挙は、17万6970票の個人票を獲得しながらも、緑の党全体の得票数が少なかったため落選という結果に終わった。同作では、17日間で26カ所を巡った「選挙フェス」に密着し、演説の裏側や三宅さんの素顔を捉えた。
メガホンを取ったのは杉岡太樹監督。1980(昭和55)年神奈川県生まれ。ニューヨークで映像制作を学び、アートコレクター夫婦のアート寄贈計画を追った「ハーブ&ドロシー」の制作などに参加。2010年から東京に拠点を移し、「沈黙しない春」(2012年)で長編監督デビューした。
同3日~5日には、同館からも近いアートスペース「アツコバルー」(松濤1)で写真展「(仮)選挙はアートだ!~三宅洋平の選挙フェス17日間の記録~」を開催。「選挙フェス」のオフィシャルスチールを担当したカメラマン伊藤愛輔さんが撮影した写真を展示する。開催時間は14時~19時。入場無料。
公開初日の4日には、上映後に三宅さんと杉岡監督が舞台あいさつを行う。