渋谷・神泉エリアに7月中旬、ムジナ(アナグマ)肉のすき焼き専門店「むじなや」がオープンする。経営はエル・ディ-・アンド・ケイ(渋谷区宇田川町)。
音楽レーベルでもある同社は、渋谷などでカフェやバーなど16店舗、ライブハウス4店舗を手掛けており、「むじなや」は新業態となる。
同店開発のきっかけは、九州で出会った猟師を通じてムジナ肉を食べたことで、「油がのっていてうま味が強く、コクがあった」(同社)という。近年シカやイノシシの肉は流通しつつあるものの、ムジナはジビエ肉としての認知度が低いのが現状。販路(提供する飲食店)が少ないため獣肉処理施設の稼働が不安定になり高コスト化する「負のスバイラル」に陥っているという。
同社は同店をオープンすることで、ムジナのジビエ肉としての認知向上や新たな食肉需要の創出を目指す。店舗は2フロアで30席を予定。和テイストの「リラックスできる空間」に仕上げる予定。
メニューはムジナを使ったすき焼き(8,100円)を予定。すき焼きに合わせてセレクトするビール・日本酒・焼酎などの飲み放題が付く。
オープンに向け同社はクラウドファンディングサイト「Makuake」で支援を募っている。同プロジェクト支援者限定で、飲食代が6,480円になる1年間有効な会員カードを発行し、会員数を把握することで安定的なニーズを確保することなどが目的。
クラウドファンディングの募集は7月10日18時まで。