渋谷パルコに建て替え計画 都に提案へ

渋谷パルコ・パート1の外観

渋谷パルコ・パート1の外観

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)建て替え計画の概要が5月下旬に開かれた住民説明会で明らかになった。

渋谷パルコ・パート3の外観

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 現在、渋谷駅を中心とした4街区で再開発が進む渋谷。同館がある公園通り・宇田川町エリアも都市再生緊急整備地域に含まれ、土地利用における規制緩和や事業許可などで手続期間が短縮されるなどの措置が受けられる。パルコ・パート1は1973(昭和48)年、同パート3は1981(昭和56)年、それぞれ開業した。

 計画の対象エリアは現在パート1とパート3がある区画で、区域面積は約0.7ヘクタール。敷地面積は約5380平方メートル。新築するビルは1棟で、地下3階~地上20階を予定。高さの最高限度は110メートル。延べ床面積は約6万5000平方メートル。

 施設構成は、地階=駐車場など、地上低層部=店舗、上層部=事務所。現在パート1とパート3の間を通る道路は24時間通行可能な屋内の歩行者専用通路にする計画だ。

 さらに、公園通りとオルガン坂通り沿いに路面店を整備するほか、館内には現在も展開しているミュージアムや劇場に加え、クリエーターを育成するクリエーティブスタジオ、若手デザイナーなどの「チャレンジショップ」などの導入も計画する。

 同時に街のにぎわいや回遊性を高めるため歩行者ネットワークも整備。公園通りやオルガン坂、スペイン坂上からパート3横を通って井の頭通りへ下る「ペンギン通り」の拡幅も計画に盛り込む。

 パルコは7月ごろ、都へ都市計画の提案を行い、年内に都市計画決定・告示、2019年の竣工を想定。解体~建築に2~3年を見込んでいるため、2016年中の着工を視野に入れる。

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