渋谷・センター街に4月3日、モバイル専門店「ゲオモバイル渋谷センター街店」(渋谷区宇田川町、TEL 03-5456-9566)がオープンした。経営はレンタル・リユースショップなどを展開するゲオ(名古屋市中区)。
ゲオグループは2002年、北海道・そうご電器のM&Aに伴い携帯電話代理店事業を開始し、2009年には中古携帯電話の売買に着手。昨年、直営全店で携帯電話の買い取りを始め、オリジナルパッケージの格安SIMカードを販売するなどモバイル事業を強化してきた。
5月のSIMロック解除の義務化に先駆けて持ち株会社のゲオホールディングスは4月2日、LTE対応モバイルデータ通信サービス「OCNモバイルONE」を提供しているNTTコミュニケーションズ(千代田区)と業務提携。新品・中古スマートフォン(以下スマホ)と格安SIMの組み合わせを提案するサービス「ゲオスマホ」を開始した。
同サービスの旗艦店として出店したのが渋谷センター街店。「流行の最先端」である渋谷で「どこまで通用するか」という挑戦や、現状SIM利用の少ない20代へのリーチを図り渋谷に出店した。
売り場面積は地下1階と地上1階の2フロア計約19坪。ファサードは濃紺の枠にガラス面を広く取り、店内は白を基調に仕上げている。フロア構成は、地下1階=中古のフィーチャーフォン・スマホ・タブレット、地上1階=新品のスマホ・タブレット、ケースなどのアクセサリー。取扱数はモバイル端末1000台以上、アクセサリー約500種。スマホやSIMカードを「熟知した」スタッフを配置することで、店頭での対面販売を強化する。
独自のモバイル通信サービス「ゲオ×OCN SIM」(一括払いの場合のみ3,240円)は、データ通信専用・SMS(ショートメッセージサービス)対応・音声(通話)対応の3種を用意。それぞれ1日110メガバイト(月額利用料=データ通信専用972円、SMS対応1,101円、音声対応1,728円)~1カ月15ギガバイト(同1,944円、同2,073円、同2,700円)の間で5プランを用意。月額3,000円前後になる端末とのセット販売にも対応する。同店では新規音声対応SIMの即日・翌日受け渡しを行うほか、今年第1四半期中には番号ポータビリティ(MNP)の即日受け渡しも始める。
同時にゲオ初となる新品のSIMフリー端末の取り扱いも開始。他のゲオモバイルでは2機種のみだが、渋谷センター街店では、中国HUAWEIの「Ascend G620S」(2万3,544円)やZTEの「Blade Vec 4G」(2万4,624円)、京セラの高耐久性端末「TORQUE(SKT01)」(3万24円)など8種をラインアップする。
スマホに「ゲオアプリ」や中古衣料のECアプリ「セカンドストリート」などゲオグループのアプリをプリインストールしたり、「ゲオ×OCN SIM」契約者を対象にレンタルDVD・Blue-rayの100円割引クーポンを毎月配布したりすることで、ゲオ会員の利用拡大を見込む。
営業時間は11時~21時。2015年度の目標販売端末台数は、新品・中古、セットなど全て含めて全店で100万台。