原宿・キャットストリート近くのカフェ「dining cafe HOME」(渋谷区神宮前5)が1月30日から、「ロックを聴かせた味噌(みそ)カフェ」として期間限定営業する。
「これまでにない新しいみそ汁作り」を目指し、マルコメ(長野市)がロックバンド「味噌汁’s(みそしるず)」と昨年9月から取り組んでいる共同プロジェクトの一環。洋食文化の浸透などで「みそ汁を飲む機会が減っている」ことから、10~30代などの若年層に向けアピールを図る。同社は昨年5月、同バンドのメジャーデビュー時にもコラボ企画を行っている。
カフェは、2月上旬から順次発売される第1弾商品の即席みそ汁「味噌汁’s監修ロックを聴かせた味噌汁」の発売を記念して出店。同商品に使うみそは、長野・大町市の標高1000メートルの場所に位置するみそ蔵でギターのポールさんが、「ロックな」ギターの演奏を聴かせる「聴育」を実施。長野市の本社工場ではさらに、ポールさん、ドラム・マッカーさん、ベース・トニーさんの3人がみその製造ラインやみそだるに向かい演奏した。
みその味は、昨年9月に同バンドが出演したロックフェスに同社が出展したブースで、3種を試飲した来場者の投票などから、赤系みそに決めた。具材はキノコ(シイタケ・マイタケ)や麩(ふ)、豚肉のそぼろなど。69(ロック)キロカロリー。
店内では、「ロックを聴かせたみそ」につけて食べる野菜スティック(300円)をはじめ、豚汁うどん(500円)、などみそや麹に関連したメニューを提供。「ロックを聴かせた味噌汁」(180円、6個セット1,080円)や、イメージキャラクター「マルコメ君」が同バンドのトレードマークである「ひげメガネ」を着けたデザインのTシャツ(3,500円)などのコラボ商品も販売する。
展示コーナーには、CM撮影時や同バンドがフェスに出演した際に着用した衣装、メンバーの直筆サイン、「聴育中」のみそなどが並ぶ。メンバーへメッセージが書ける黒板も用意する。
オープンに先駆け29日には同所でオープニングイベントを開き、抽選で選ばれたファン20人が一足先に来店。ポールさんがサプライズで登場すると、店内からは歓喜の声が上がった。ポールさんは、CMで演奏している童謡「ふるさと」をロックアレンジした楽曲を披露した。
商品開発のため「試飲し過ぎ、塩分摂りすぎ太った」と笑いを誘い、「みそ汁は生まれた時からそばにあったし、みそが体に染み込んでいる。何をするにも一緒だった」と話したポールさん。「僕らのくだらないアイデアがここまで広がるとは思っていなかった」としながら、「震動や魂を込めたのでちょっとスパイシーになっているかも。(トッピングでは)肉そぼろが良いスパイスになっている。みそ汁を飲んで冬を過ごしてもらえたら」とアピールした。
営業時間は11時30分(いいみそ)~21時6分(ロック=69の逆)。2月8日まで。