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店の前を通るとセール情報などをプッシュ通知-原宿などで実証実験

ポップアップ通知を開いた後の画面イメージ

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 渋谷・神南や原宿エリアなどで12月25日、Bluetooth Low Energy(BLE)技術を使った実証実験が始まった。

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 アパレル業界向けポータルサイト運営やウェブマーケティングなどを手掛けるアパレルウェブ(中央区)が2011年から提供しているファッションアプリ「Staff Snap」内で行うもの。同アプリは、アパレルショップで働くショップスタッフのスナップを通じて来客・購買促進を図っている。現在までに60万ダウンロードを超え、利用者の65%が女性。19~25歳が51%を占めているという。

 BLEは近距離無線通信技術「Bluetooth」 4.0規格の一部。これまでは、GPS などの機能を使ってデバイスの位置情報を測定していたが、ビーコンと呼ばれる発信機を使うことで、GPSよりも「精度の高い位置測定」ができるほか屋内で端末を検出できる。

 今回の実験では、参加ブランドの当該ショップ前を通ると設置されたビーコンの電波(設置場所から8メートル圏内)に反応し、アプリにその時々のセール情報などが通知メッセージで届くようになっている。多くの人が所有するスマートフォンを活用し、ショップの近くにいるユーザーにリアルタイムの情報を提供することで「さらなる来客・購買促進につながるのでは」と判断した。

 現在参加が決まっているのは、「ディーゼル」「シップス」「スナイデル」「ジェラートピケ」「ミラオーウェン」など20ブランド。渋谷・神南、明治通り、キャットストリート、原宿エリアの店舗が対象となる。今後も増える予定で、開始日は店舗により異なる。

 実験は、NTTドコモからBLE技術を実装する際の技術サポートやビーコンの無償提供、実証実験で取得したデータの解析支援を受け実施。一定以上の効果が見込めれば、新しい販促のツールとして参加ブランド・店舗の拡大や日本全国での実装などを視野に入れている。

 2015年3月31日までを予定。

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