原宿・明治通り沿いに12月13日、国内初のLINEオリジナルキャラクター公式グッズ店「LINE FRIENDS STORE」(渋谷区神宮前4、TEL 03-6434-0597)がオープンする。経営はLINE(渋谷2)。
取り扱い商品の中で最も高額なスワロフスキーの「コニー」フィギュア
同社が展開する無料通話・メールアプリ「LINE」で使えるスタンプに登場するキャラクターのグッズを扱う同店。キャラクターグッズは、同サービス利用者の要望があったことなどから、2012年に小学館集英社プロダクション(千代田区)とライセンス契約を結び、商品化を開始。ショッピングアプリ「LINE Mall」などで一部オリジナル商品を展開していたが、ほとんどがライセンシーによる商品だったという。
同サービス利用者が同店を通じてキャラクターやサービスに触れる機会を作ることや、キャラクターや商品を通じて未利用ユーザーへのリーチを図るため出店する同店。昨年からマレーシアやタイ、コロンビアなど世界各地でポップアップを展開しているほか、今年4月の韓国・ソウルを皮切りに公式グッズショップを出店するなどオフラインへの進出を進めている。国内初出店となる同店は、「ヘビーユーザー」である10~20代の若年層が多く、外国人旅行客含めさまざまな人が集まる同エリアを選んだ。
店舗面積は、地下1階=57平方メートル、1階約=98平方メートル。ガラス張りのファサード上部には、クマの「ブラウン」やウサギの「コニー」、カエルの「レナード」などのキャラクターをデザインしたサインを掲出。白を基調に「ポップな雰囲気」に仕上げた1階には、エントランス入ってすぐや店舗奥などにはキャラクターのオブジェを設置。中でも、レジ横のブラウンは高さ約3メートルほどあり左耳が天井に触れているほどの大きさ。地階は木目の床など落ち着いた雰囲気で、フロアで異なるデザインになっている。
同店では、国内では同店のみの取り扱いとなる公式キャラクターグッズを色違いなど含め400点以上を扱う。商品デザインは、日ごろスタンプのデザインを手掛けているチームが監修し、「キャラクターの世界観」を重視して背景などディテールにこだわった。ライセンス商品では若年層向けの商品が多かったのに対し、上の年代に向けた商品も意識した。
商品例は、付箋(200円)や「万年ダイアリー」(2,500円)、キャラクターの顔が付いたボールペン(500円)などのステーショナリー、直径45センチほどのキャラクターの顔型のぬいぐるみ「ビッグヘッド」(9,000円)や座った姿のぬいぐるみ(35センチ3,500円~110センチ1万8,000円)、ミラー(400円)、ハンカチ(500円)、Tシャツ(2,800円または3,100円)など。キャラクター同士のバトルゲームアプリ「LINEレンジャー」のグッズもそろえるなど、関連サービスのグッズも扱う。今後は日本限定商品やシーズナルアイテムも順次展開していく予定。
同店では海外のブランドとコラボした商品も展開。商品は、店内で取り扱う商品の中で最も高額だという全体がスワロフスキーの「コニー」フィギュア(高さ15センチ、39万円、スワロフスキー)や、ウッドトレイ(3,700円~5,800円、ムーラ)、5種のノートセット(1万5,000円、ブックバインダー・デザイン)など。
同店は「収益事業というより、ブランディングの意味合いが強い」と話す同社マーケティングコミュニケーション室・室長の矢嶋聡さん。「頻繁に訪れていただけるような店づくりを目指し、キャラクターや商品を通じてサービスをもっと好きになっていただければ。幅広いラインアップなので、ご来店いただき(世界観を)体感してほしい」と来店を呼び掛ける。今冬公開予定の、LINE上からできる決済システム「LINE Pay」など、新サービスのトライアルなども行う拠点にも位置付けるという。
営業時間は11時~21時(土曜・日曜・祝日は10時~、オープン初日は9時~)。年明けには福袋も販売予定。