代官山・八幡通り沿いの複合施設「TENOHA DAIKANYAMA(テノハ代官山)」(渋谷区代官山町)内に11月28日、イタリア発バール「Bondolfi boncaffe(ボンドルフィボンカフェ)」(TEL 03-5784-1640)がオープンした。
1855年に伊ローマで創業した同カフェ。現在国内に2店舗のバールを出店しているほか、アメリカやフランスなどにコーヒー豆を輸出。日本でも15年ほど前から取り扱っている。日本初の店舗となる同店は、日本での商標権を持つ佐勇(港区)と同施設を手掛ける東急不動産が共同運営する。
店舗面積は約90平方メートル。席数は20席。1960年代の雰囲気を演出したという店内は、白を基調にした空間に木目とスチールを使ったカウンターなどを配置。壁面には1958年に撮影されたローマの店舗の写真などを掲出している。
ローマから空輸する豆を使うコーヒーは「苦みが少ない」のが特徴で、エスプレッソ(250円)やカフェモカ(S=500円、L=650円)などを用意。フレッシュレモンジュース(600円)などのソフトドリンク、カンパリソーダ(500円)などのアルコールもそろえる。イタリア産の食材で作るフードは、生ハムとフレッシュモッツァレラ(650円)などのパニーニ、シチリアの伝統菓子「カンノーロ」(430円)、オレンジ風味のリコッタチーズを混ぜたクリームやドライフルーツが入った「スフォリアテッラ」(380円)などのデザートほか。客単価はドリンクとフードで1,000円ほど。
オープンに際し来日したエドアルド・ピロリ・ボンドルフィ社長は、「イタリアではコーヒーは誰でも飲むもの。誰でも気軽に入れる店づくりをし、働いている人や若い人、イタリアに興味がある人など皆に飲んでいただければ」と来店を呼び掛け、「ピザのように日本の家庭でもイタリアンコーヒーが飲まれるようになれば」と期待を込める。
営業時間は10時~23時。両社は同店の反響を見て2店舗目以降の出店も検討していくという。