渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)で11月15日、ドキュメンタリー映画「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」が公開される。
「詩は人々の日常と向き合えるか」をテーマに、メディアやインターネットなどで「情報や言葉が氾濫している」昨今の中で、あらためて「『言葉』のあり方」を見つめる同作。詩人・谷川俊太郎さんが東日本大震災について書いた「言葉」の朗読に始まり、福島の女子高校生や東京の農家、大阪の日雇い労働者など登場する人たちなどの言葉を受けて、谷川さんが映画のために詩を書き下ろすまでを追う。
2012年の夏から撮影した同作。谷川さんによる詩の朗読や、登場する人たちが読む詩を中心にまとめ、プロローグの杉本監督によるものを除きナレーションを入れていない。同時に音楽が少ないのも特徴的。
ドキュメンタリーを中心に手掛ける杉本信昭監督がメガホンを取った。