代官山・八幡通り沿いの商業施設「代官山Loveria(ラヴェリア)」(渋谷区代官山町)跡に複合施設「TENOHA DAIKANYAMA(テノハ代官山)」がオープンする。運営は東急不動産。
1997年11月に開業した「代官山プラース」を2008年9月にリニューアルした「ラヴェリア」は今年3月30日で営業を終了。東京五輪・パラリンピックが開催されるほか、現在渋谷駅周辺で進む再開発事業の開業時期などが重なる2020年に向けた試験的な取り組みをする場所として、暫定利用する。施設名は「手のひら」と「葉」を組み合わせた造語。ビジネスゾーンと商業ゾーンを展開し、新しい働き方・暮らし方を創造する施設を目指す。
敷地面積は3877.97平方メートル。延べ床面積は7496.47 平方メートル。ラヴェリア跡の建物は1~2階で、「コの字」型の建物はそのままに外観は緑を増やし、内観は改装する。同建物裏手、代官山駅側に位置する「代官山東急アパートメント」は地下1階~地上8階で、運用用途は検討中。
ビジネスゾーンには、同社が運営するコワーキングスペース(1階、利用料は月額1万5,000円)、シェアオフィスとなる「LAB」(2階、ブース18席、個室7部屋)、内装を自由にアレンジできる個室を用意。LABには会議室を備えるほか、3Dプリンター2台を設置し、席とは別に作業用の台を用意するなどクリエーティブな職種の人のニーズにも対応する。
商業ゾーンには3テナント(いずれも1階)が出店。ウェブショップなどを運営するエンファクトリー(同)と提携するライフスタイルショップ「TENOHA & STYLE STORE」は、インテリアや雑貨、食品、アパレル、グリーンなどを国内外からセレクト。佐勇(港区)に運営を委託するイタリアンレストラン「TENOHA & STYLE RESTAURANT」(140席)は、個室やキッチンスタジオ、テラスなどさまざまなシーンに対応。同施設には、1855年に伊ローマで創業したイタリアンバール「Bondolfiboncaffe(ボンドルフィカフェ)」が日本初出店する。
11月28日の第1弾オープンを皮切りに順次開業。2019年度までの営業予定。