明治神宮外苑・絵画館前を中心に10月25日、デザイン・アートイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK(東京デザイナーズウィーク)2014」が開幕した。主催はデザインアソシエーションNPO(港区南青山1)。
企業やアーティスト、学生らがそれぞれのクリエーティブを発表する同イベント。同所で10回目の開催を迎える今回のテーマは「Creative FeS 天才万博」。
「一押し」コンテンツの一つは13組が参加する「スーパーロボット展」。入り口では人間そっくりな外観の「アンドロイド ASUNA」(出品者:エーラボ)が来場者を迎えるほか、人型ロボット「ROBI」「FIT」(高橋智隆さん)、ゴムでできた人工声帯に空気を送り、張力をコンピューター制御することで異なる音を発する人工声帯ロボット「セーモンズ」(明和電機)、自動ギター演奏ロボット「MMI」(TASKO)、ロボットコスチューム「合体への道2」(きゅんくん)などが並ぶ。
2012年開の「伊藤若冲感性インスパイア」展に続く企画となる「北斎漫画インスパイア展」では53人が作品を制作。北斎が作るTシャツを想像した「どーしたの?ぬくちゃん!」(安齋肇さん)、漫画「さくらん」の複製原画「さくらんの世界」(安野モヨコさん)、北斎漫画に登場する「水犀(すいさい)」と水彩色鉛筆を掛け合わせた「水犀色鉛筆」(片桐仁さん)、北斎漫画の絵に独自の解釈で読み札を作った「北斎漫画かるた」(小林賢太郎さん)、「ケイ子漫画」(五月女ケイ子さん)、「北斎漫画花札」(堀江貴文さん)など。
着物文化の「存続と発展の可能性」を表現した「着物×きもの×KIMONO」では9人の作品を展示。「永遠と踊る人々」(チームラボ・猪子寿之さん)や金箔(きんぱく)と黒で花札の絵柄を表現した西陣織「江戸の遊び」(コシノジュンコさん)、東北の「ボロ」「夜着」に着目して「ニードルパンチ」という手法で作った「織姫と子供たち」(「writtenafterwards」デザイナー山縣良和さん)ほか。
クリエーターと東北の人々とが協働して「心の復興」に取り組む5年計画プログラム「フューチャーラボ東北」の特別企画展では、ブラジルの現代美術家ヴィック・ムニーズさんの無数の折り鶴で大きな折り鶴をかたどった「鶴(折鶴)」などを展示している。
貨物コンテナを再利用する屋外の「コンテナ展」では、増田セバスチャンさんが手掛けた「カワイイ」部屋「My stuffed pom room」(エイブル&パートナーズ)や、テレビドラマ「牙狼-GARO-」シリーズの造形美術(東北新社)など、企業やアーティストがさまざまな展示を行う。
開催時間は11時~21時(最終日は20時まで)。当日チケットは、大人=3,000円、大学生=2,000円、高校生=1,500円、中学生=1,000円ほか。11月3日まで。